このところ、SORACOMのニュースが増えていますが、今回も。
SORACOMの活躍によって、企業間のIT格差は決定的に拡大し、
次の局面にさしかかったと感じています。
ミッションクリティカルなシステムでも投資は小さく
SORACOMは、絶対に落ちてはならないと言われるキャリアのシステムを
クラウド上にソフトウェアで構築してしまいました。
これまでは堅牢なハードウェアの上に構築されていたシステムです。
誰しもが、このレベルのSLA(サービスレベル)を求めるシステムには、
ほとんど落ちない、堅牢なハードウェアが必要だと信じこんでいたのではないでしょうか。
そんな先入観に浸されていた人たちは、このニュースをどうとらえたでしょうか?
私は、「クラウドもここまで来たか」という印象を持ちました。
実際に、金融機関のシステムが、クラウド上に構築される事例も増えてきました。
ソフトウェアで実現されるシステムの特徴は、投資が小さくなることです。
堅牢なハードウェアを準備する必要がありませんし、
今回の例で言えば、AWS上に構築したので、需要に応じて基盤をスケールアウトさせることができます。
SORACOMが示してくれたように、ミッションクリティカルなシステムであっても、
いまや小さな会社が活躍できるのです。
資本力がIT力の差に与える影響は、もはや微々たるもの
ここまでくると、大きな投資をして開発されるシステムは、より少なくなっていきます。
世の中の大半のシステムが、クラウド上に構築できることを、
SORACOMの事例は示してくれました。
かつては、資本を多くもった企業が、IT先進企業になることが多かったです。
しかしこれからは、GoogleやAmazonのようなクラウド事業者など、一部を除き、
一般の企業にとっては資本力はほとんど関係なくなってくるでしょう。
むしろ資本力があると、無駄なシステム投資をしてしまい、
かえって行動を制限してしまうのではないか?と思うほどです。
攻める企業と、何もしない企業の差が決定的に
システム投資において、企業文化は色濃く現れます。
失敗を恐れて、新しいことに何もチャレンジしない企業は、
数年後、見るに耐えないシステムを使っている可能性が高いでしょう。
そして、企業としての競争力はかなり落ちるのではないでしょうか。
一方、今、チャレンジをした企業は、新しい潮流に乗った側になれます。
正直、ラストチャンスだと思います。
今までは挑戦しない側が多数派でしたが、
これからは少数派になっていくのでは、と感じています。
大企業ほど、過去のシステム資産と、それを運用してきた組織や文化が根付いています。
これを断ち切れない大企業は、気付いたときには圧倒的な遅れをとっているのでは、
と心配しています。
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【編集後記】
旅行で、昨日から今日にかけての深夜、グアムに入りました。
近所の仲良し家族となので、大人も子どもも人数が多くて、にぎやかです。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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