前回の記事(中小企業診断士 独立の失敗事例)は、本ブログ開設以来、最高のアクセスを集めました。
独立を考えている方が、私が思っていた以上に多そうです。
今回は、このような独立の失敗を起こしてしまう背景に潜んだ、マインドについてです。
すさまじいほどのプロ。だけど・・・
以前、仕事をご一緒した方の話です。
企業に一緒に訪問して、ある書類をチェックしていました。
そのチェックの速いこと速いこと。
私の10倍じゃすまないスピードでチェックしていきます。
あっという間に問題のある箇所を見つけ、その問題がどうして発生したか?を突き止め、
さらには、どのように修正すべきか?適切なアドバイスを社長にしていました。
私はこのお仕事に関しては、まだまだ見習いでしたが、
それでも、その方の仕事の速さ、精度の高さには、プロフェッショナルを感じずにはいられませんでした。
さて、仕事も終わり、そのプロフェッショナルと一緒にひと休憩。
どんなに楽しい話ができるのか?と思いきや、とてもガッカリした場になったのでした。
なぜか?
この方は、仕事をこなすプロフェッショナルであって、
自分で仕事を作り、マーケティングや営業を行うプロフェッショナルではなかったのです。
だから、仕事が増えるも減るも他人依存。
つまり自分の収入も、いつ仕事をするかも、どんな顧客と仕事をするかも、全て人任せでした。
実は、こういう人が結構多かったりするのです。
独立を失敗しないために、どういうマインドを持つべきか?
では、独立を失敗しないためには、どういうマインドを持っていれば良いのでしょうか?
純粋なスキル云々の話ではなく、スキルを支える思考パターン(マインド)の部分にバグがあると感じています。
今回は2点、挙げてみました。
マーケティング、営業は自分の仕事
フリーランス(個人事業主)は、誰からも自由に雇われる人ではありません。
むしろ逆で、自分で顧客を選べる人だと思っています。
ですので、自分と合う顧客と知り合いつながっていくマーケティングの仕事や、
知り合った顧客に対して営業する仕事は、独立する本人の仕事です。
「社長の仕事はマーケティング」とは良く言われることですが、
この言葉はフリーランスにも当てはまるわけです。
士業に良く見られるような、
「顧客は○○が紹介してくれる」
(○○には、商工会・商工会議所や、その他、士業に仕事を与えてくれる様々な機関が入ります)
という発想は、マーケティング放棄であり、思考のバグなのです。
自分はマーケティングや営業じゃない、という人が出てきそうです。
(特に「先生」と呼ばれることが常態化しているような人は、こう言いそうです)
が、独立して自分ひとりで事業を運営するなら、それを覚悟しなければなりません。
目の前のお金よりも、将来につながる資産
もう1つは、顧客を創造することは、将来の資産を蓄積していくことだ、という発想を持つことです。
だからマーケティングが必要になるわけですが。
そういう視点がなく、「今月はいくら稼げたので良しとしよう」というような話をしているのは、
非常に滑稽です。
マーケティング・営業を人に依存し、自分は紹介案件をこなしているだけなのに、です。
そのような状態にあっては、月々の売上は、人に依存した偶然の結果でしかないはずです。
目の前のお金がいくらか?という発想から、これだけの顧客と関係性を築くという発想への転換が必要です。
ある意味、パラダイムシフトと言えるほど、発想を変えなければなりません。
逆に言えば、最低限はこの位の思考になってから、独立すれば良いのであって、
そうなるまでは副業や週末起業で修行すれば良いと感じています。
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【編集後記】
今日はある会社の事業計画作成支援でした。
3回目でしたが、徐々に計画が具体化されてきたので、うまく事業が立ち上がると良いな、
と感じています。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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