今更ながら、『稲盛和夫の実学』を読んでみました。
知り合いの方にオススメされたのですが、今の時期だからこそ、目を通しておきたい本だと感じました。
哲学を持つ経営者
本書を読んで感じたのは、自分にとても厳しい方だということです。
100%じゃなきゃダメ、99%は認めない姿勢は、現代にこそ必要な考えだと感じました。
一方で、社員に罪を作らせない仕組みを考えて、それを徹底しています。
その背景にあるのは、社員に対する愛情。
社員や経営者に出来心があったたとしても、それを発見できる仕組みづくり。
会計の本でありながらも、私は稲盛さんの経営哲学を学んでいるような気になりました。
経営者の基本はセルフマネジメント
日々、経営者の不祥事がニュースになっていますが。。
私が勝手に抱いている感想は、哲学を感じない、ということです。
もっと言えば、自分自身のセルフマネジメントすら出来ていないのでは?と。
以前にも、内観から始まるセルフマネジメントはマネジメントの「心臓」であることをご紹介しています。
https://biz-it-base.com/?p=2974
経営の中心に立ち、従業員のみならず、その家族や取引先など、多くの人の生活に影響を与える経営者。
多くの人から信頼されるような存在でなければ、事業は健全に営まれません。
不祥事のニュースに出てくるような大企業経営者の姿からは、そのような自覚を感じることはありません。
さらに言えば、雇われ者のまま経営者になってしまった残念な例、とも感じられました。
外の世界を観ず、自分達の世界観の中だけで活動した結果の不祥事だからです。
経営の基本はセルフマネジメントです。
『稲盛和夫の実学』を読み、その点を再度、自分の中に深く刷り込んでおきたいと感じました。
経営者が自分の哲学を磨くためには
本書をオススメして下さった方には、こちらの本もオススメいただきました。
そのときに書いた記事がこちらです。
https://biz-it-base.com/?p=4824
日本人らしい経営哲学を持ちたい方には、オススメの本です。
また、自分なりの経営哲学を持つためには、もっと多くの経営者に触れたいです。
そのために、経営者の履歴を追うような本を読もうと思っています。
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【編集後記】
北海道2日目。
東京よりは明らかに過ごしやすい温度です。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!