前回の記事で、長年悩み続けていた自分自身の強みを、顧客が教えてくれたことを書きました。
https://biz-it-base.com/?p=5040
今回は、その強みを維持または成長させる方法についてです。
私のことだけでなく、他の個人・企業にも通じる一般論として書きます。
「強み」を支えるのは「独自資源」
前回の記事にも書きましたが、「強み」というのは、顧客が他者(他社)ではなく、あなた(の会社)を選ぶ理由です。
目の前にスターバックスとドトールがあったときに、どちらか一方に入ったとします。
その一方を選ぶ理由が、「強み」です。
私の場合ですと、専門分野という視点で見ると、「IT(インフラ)」が強みになるわけです。
(もちろん、私よりIT(インフラ)が強い人はごまんといますので、その他の強みが複合的に合わさって、
私は仕事を得ていることになります。)
しかし、「強み」だけに着目した経営にはリスクが伴います。
模倣されてしまうからです。
例えば、私の強みであるITも、私と同じ程度の「知識」を仕入れるのであれば、
誰でもちょっと時間をかければ、すぐに身についてしまいます。
ただ私には、本やインターネットに書かれていない現場のリアルな情報に触れ、
分かりやすく解釈する仕組みを「独自資源」として持っています。
具体的には、ITの各分野における専門家と人脈(ネットワーク)があるのです。
今週だけでも、3つの専門分野を掘り下げる機会をいただきました。
どれも、絶対にネットなどでは学べない、貴重な情報でした。
あなたには、「強み」を維持・成長させる「独自資源」があるでしょうか?
「独自資源」を開発しよう
もう1度整理しますと、
- 顧客があなた(の会社)を選ぶ理由が「強み」
- その強みを支えるのが「独自資源」
です。そして、独自資源を開発するのは、経営者の仕事だと言えます。
独自資源の開発には時間が掛かります。
時間が掛かるものだからこそ、簡単にはマネされず、独自資源たり得るのです。
時間が掛かる活動なので、すぐには成果が目に見えません。
重要であり、緊急ではない、第2領域の時間とも言えるでしょう。
ここに時間や資金を投資するのは、経営者の仕事です。
戦略そのものだからです。
- どのような理由で、顧客があなた(の会社)を選ぶのか?
- そのために、どのような独自資源を開発しなければならないのか?
戦略を実現するために、これら2つのイメージをしっかり描いて下さい。
「強み」と「独自資源」をより知るためには
このブログでは何度も紹介している佐藤 義典さんの著書に触れるのが良いでしょう。
ビジネスにおける戦略を学ぶ上で、これ以上の教科書はないと、敢えて断言させて下さい。
前者はアマゾンの「オールタイムベスト ビジネス書100」のマーケティング・セールス分野にも選ばれています。
日本人著者として唯一の掲載なのですが、佐藤さんの素晴らしいフレームワーク・知見からすると、
当然のようにも思えます。
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【編集後記】
3連休。家族としっかり過ごしつつも、フリーランスらしく!?
手元の仕事も着実に進めていきます。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!