『【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド』が店頭に並んでから、
2週間ちょっと経ちました。
多くの方々に手に取って頂いたようで嬉しい限りです。
何人かの方から感想を頂くうちに、「ある事実」に気付きました。
「IT業界」の人と、「非IT業界」の人で、共通の感想
「ITトレンド」の本である以上、
ITを生業としている人と、そうでない人の感想は、当然ながら異なります。
「ITを生業としている人」とは、「システムを作る人」が中心ですし、
「そうでない人」は、「ITを利用する人」です。
両者から共通して頂いた感想は、
「ITのことが、全体的にわかるようになった」
という、著者3名が狙っていた通りのもので、嬉しく思っています。
「IT業界」の人と、「非IT業界」の人で、異なる感想
一方、両者の間で温度感が異なると感じた部分がありました。
「IT業界」の人は、「自分の専門分野以外のことがはじめて見えた」という
感想が多かったのです。
このコメントを受けて、私の印象は変わりました。
私は、この本を出す前の段階では、
この本の理解度には、この図のような差がでると思っていました。
![予想](http://bizitbase.sakura.ne.jp/blog/wp-content/uploads/2015/02/a0345f63ef3a856b0149580f04597ab1.png)
「IT 業界」の人には、各々の専門分野があります。
その専門分野は、最初から詳しいので、当然理解も深くなります。
専門分野以外は理解が浅くなりますが、「非IT業界」の人よりは、
理解が深くなると思っていました。
何らかの専門性を持っているために、
他の分野に関しても理解が深くなるだろうと思っていたからです。
しかし、感想を頂いているうちに、実際は違うのでは?と思うようになりました。
![実際](http://bizitbase.sakura.ne.jp/blog/wp-content/uploads/2015/02/07b474884902ae09aabdc7babf9cb95c.png)
本当はこうなんじゃないか?と。
つまり、「IT業界」の人は、専門分野だけは何とか利用者よりも詳しいものの、
専門外の分野に関しては、利用者より疎いのではないか?という疑いです。
利用者が専門家を追い抜きつつある現実
これは、疑いというよりも、私の中では確信に近付いてきています。
ITを利用する人は、日々、様々な製品・技術を、自分の価値観で目利きしています。
自分にとって、ITが与えてくれる価値が何なのか?を本質的に問い続けている、
とも言えるでしょう。
一方、「IT業界」の専門家は、システム全体のうち、
自分の専門分野に関する部分だけに携わっています。
そのシステム全体を意識することが少ないだけでなく、
利用者のような本質的な問いをすることが少ないのです。
利用者において、ITがビジネスと一層、密接に関わってきている昨今、
この差は問題になりうると感じています。
このままでは、利用者が専門家を、ある意味超えてしまうのではないでしょうか。
ITを生業とする企業では、今まで以上に、利用者の気持ちを理解し、
全体俯瞰をしながら、利用者にとっての価値を追究できる人材の育成が
必要になると感じています。
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【編集後記】
今日は天気予報が外れて、1日のスケジュールが大幅に変更になりました。
週末に最もやりたかったことができなかったので、
平日にリカバリーしなければなりません。。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!