こんばんは、渋屋です。
今日は本の紹介です。友人・知人が読んでいて、気になったので読んでみました。
「紙芝居」と「携帯フレーズ」からは学ぶことがたくさん
この本は、例えば「自尊」とか「自信」とか、
子どもに伝えるには難しい概念が、分かりやすく書いてあります。
その手段として使われるのが、「紙芝居」と「携帯フレーズ」。
子どもにとって、長い話や抽象的な話は、聞くに堪えないもの。
そこで、「紙芝居」つまり絵を使って、瞬間的に子どもがイメージしやすくしています。
「自尊」の例で言えば、自分の頭の中に、「目玉おやじ」がいて、
いつも見ている絵を見せるのです。
いつも自分を見ているから、ずるいことをしたことも、手を抜いたこともお見通し。
逆に頑張ったけれども報われなかった努力も見てくれています。
そんな「目玉おやじ」に尊敬されれば、目玉おやじは大きな力を与えてくれる、と説きます。
「携帯フレーズ」は、ある考え方をギュッと詰め込んだ、分かりやすい言葉。
「自信」という概念を伝えるのに、「百転一起(ひゃくころびいちおき)」という
携帯フレーズを使っています。
自信は絶対に折れない心という意味ではなく、
揺れながらも(あるいは倒れながらも)、最後は起きる心であると。
子どもたちが聞く道徳の話は、大人にこそ
子どものために分かりやすく書かれた本ですが、内容は非常に本質的です。
子どもが理解できるように追究していった結果、余計なものが削ぎ落とされて、
本質だけが残った、と言っても過言ではないでしょう。
ですから、私たち大人が読んでも、学びの多い本です。
子どもがいない方でも、子どもが既に大人になっている方でも、
オススメできる本です。
育児の場だけでなく、ビジネスの場にも適用できそう
大人にオススメしたい理由がもう1つあります。
この「携帯フレーズ」と「紙芝居」の手法は、育児・教育の場だけでなく、
ビジネスの場にも適用できるからです。
特に時間をかけて学んだり、読んだりしてきた概念を「携帯フレーズ」にすることの
意味は大きいでしょう。
もう1度、同じ時間をかけなくとも、印象的なフレーズ、「携帯フレーズ」を
活用することで、その概念を瞬間的に思い出すことができるからです。
私にとって、既に「目玉のおやじ」は自分を見つめ続ける、自尊心です。
ビジネスにおいても、複雑な概念を「携帯フレーズ」化することで、
より遠くの思考へと飛ばすことが容易になっていくことでしょう。
また、フレーズへの凝縮が難しい場合、「紙芝居」つまり絵として
概念を捉えてしまうことも、有効な手段だと思います。
道徳だけでなく、こんなビジネススキルまで身についてしまう、
オトクな1冊です。
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【編集後記】
4月からの仕事に向けて、動きが色々と活発になってきました。
その分、ランニングやストレッチ、トライアスロンの準備が滞っているのですが、
こればかりは仕方ありません。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!