こんばんは、渋屋です。
昨日の記事(マイクロソフトにおけるWindowsの位置付け)の関連記事です。
マイクロソフトがソースコードを公開
マイクロソフトは、初期のMS-DOSとWordのソースコードを公開しました。(参照記事)
MS-DOSとは、Windowsを出す前の1980年代に、マイクロソフトがパソコン向けに提供していたOS(オペレーティングシステム)です。
MS-DOSバージョン1.1のソースコードサイズは300KB未満だったようです。
当時のマイクロソフト従業員は100人以下だったとのこと。
このMS-DOSが元となり、グラフィカルユーザインターフェースを持つWindowsが生まれていきます。
今からこのような歴史を振り返ると、とんでもない規模の事業でも、最初は小さく始まったことが分かります。
当たり前のことですが、常に意識し続けたいことです。
世界におけるマクロソフトの位置付け
昨日書きましたように、マイクロソフトにとって、WindowsというOSの位置付けは少しずつ変わってきています。
主力事業としてのWindows OSであることは変わりなくとも、あくまでも世の中に数多く存在するOSの1つであることを認め始めたからです。
マイクロソフトのOS事業に対する戦略が変わってきた。
Windowsは既に世界を席巻し続けるだけのポジションにはなく、それを前向きに認めた戦略を、マイクロソフトは打ち出しています。
そのときに、Windowsの礎になったMS-DOSのソースコードを公開。
私はこのタイミングで、MS-DOSやWordのソースコードを公開したことは、偶然ではないと感じています。
16ビットコンピュータで、CPUやメモリなどのリソースが非常に足らなかった頃。
数少ない資源(リソース)を上手く使って動くように設計されたOS。
今の若い開発者が、このソースコードを読み込んだとき、一体、何を学ぶのでしょう?
開発者ではない私には理解できませんが、きっとエンジニアリングの視点で見て、マイクロソフトの決断は意味があることなのだと推測しています。
変化の激しいIT業界において、30年以上継続しているマイクロソフト。
その歴史を公開したことは、マイクロソフトという会社の世界におけるポジションが、少し変わったように感じます。
上手く言語化できず、分かりにくくて恐縮なのですが、マイクロソフトの決断を私は応援したいです。
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【編集後記】
マラソン、フィリピン視察と、家族と別の週末が続いていたので、今週は家族との時間。
少し咲き始めた桜とともに、ほんのりしました。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!