2008年頃にTwitterやFacebookなどのSNSが日本上陸し、
今やSNSはなくてはならないインフラだと感じる方が多くなっているのではないでしょうか。
私にとっては、SNSを通じた、信頼のおける方々からの情報発信は、普通のニュースを読むのと異なり、新たな視点を身につけるのに役立っています。
また、誰がどのようなスキルを持っているのか?その投稿から知ることができます。
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ただ、私はSNSを使っていて不思議に思うことがあります。
それは現在の日本における使われ方は、あくまでもプライベートとしての個人が利用しているものであり、企業内で正式に使われているものではないということです。
いくつかの企業向けSNS製品が出てきてはいますが、TwitterやFacebookなどのような広がりは見られません。
企業内や企業間でSNSが利用できれば、その企業に役立つ特定情報を発信・受信することも出来るでしょうし、
誰がどのスキルが高いのか?というタレントマネジメントシステムとしても活用することができます。
もちろん、言うまでもなく、コミュニケーションの改善もなされるでしょう。
にも関わらず、未だに企業にはSNSが浸透していないのです。
実は、過去にも同じようなことは数多くありました。
その代表例が無線LAN(Wi-Fi)です。
2000年頃、多くの企業は、盗聴などのセキュリティ対策に不安がある限り利用開始できないとして、無線LANを活用しませんでした。
その利便性を認めつつも、です。
一方、そんな細かいことは気にしないコンシューマー市場では、無線LANは一気に広がりを見せました。
自宅にLANケーブルを敷設しなくて良かったり、ノートパソコンを持ち運べる自由が得られるなどの利便性に
注目が集まったためです。
しばらくすると、企業も安心できるセキュリティ技術が出てきたり、利便性向上を高める利用者の声の高まりを受け、企業での無線LAN導入も進んだのでした。
SNSも同じような状況です。
コンシューマー市場には広がっているけれども、企業向け市場には浸透していない。
このようなギャップがあるところは、ビジネスを作るチャンスがあります。
企業で上手くSNSを導入・活用できていない理由を発見し、その問題を解決してあげれば、SNSを企業に展開できるようになるでしょう。
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あなたの身のまわりで、コンシューマー市場には広がっているけれども
企業にはまだ浸透していないもの、あるいは、その逆はありませんか?
そこには、大きなチャンスが眠っています。