━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【アップグレード!!ネットワークエンジニア】
(毎週月曜日発行)2011.04.04 Vol.112
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆本メールマガジンは、
ネットワーク技術を中心としたエンジニアを対象に
○技術スキルだけではなく、他にどんなスキルが必要なのか?
○技術スキルを、どう身につけていけば良いのか?
○各スキルを、どう使っていけば良いのか?
総合的なスキルアップの方向性を示すによって、
【『現場で活躍する』さらに上のステップ】
を目指して頂くために、
毎週月曜日に配信しています。
----------------------------------------------------------------------
◆INDEX◆
1.はじめに
2.コモディティ化する技術と新技術
----------------------------------------------------------------------
◆はじめに◆
こんばんは。Ritz(リッツ)です。
新年度が始まりましたね。
お昼に外に出ると、新社会人らしい若者達を見ることが何度も。
経済の停滞があり、今年度は震災もあり、
なかなか難しいことなのかもしれませんが、
それでも、新たな社会に出た若者達に、
希望を持って欲しいと思います。
私も、若者に負けず、新しい気持ちで新年度、
頑張っていきたいと思います!
----------------------------------------------------------------------
◆コモディティ化する技術と新技術◆
●前回、典型的な構成に早く慣れることの重要性について
触れました。
今回は、その理由となる背景について書きたいと思います。
既に皆様が、日常的に感じられていることと思いますが、
IT業界の変化は、とてつもなく早いです。
どんどん新しい技術が登場し、それに着いていくだけでも
精一杯、と感じていらっしゃる方も多いのではないか、
と思います。
既に十分広い人々に認知され、展開されている技術・製品のことを、
『コモディティ化されている』と言いますが、
変化が早い業界だからこそ、コモディティ化された技術・製品に対して、
『コンフィグどうしよう』とか、『設計書をゼロから書くか』とか、
悠長な動きをしている場合ではありません。
コモディティ化されている技術・製品で、
特に良く出てくるものが、前回に書きました、
【 典型的な構成 】
となります。
この典型的な構成については、いかに無駄なく、確実な対応が
出来るか?が重要です。
つまり、提案書や設計・試験手順・ドキュメント・コンフィグ・
運用ルール等をモジュール化して、組織として効率良く、
確実な対応をしていくことが求められます。
●ここで注意して頂きたいのは、あくまでも『組織として』、
ということです。
エンジニア個人として見たとき、もし典型的な構成であるにも
関わらず、自分の理解が浅いことが分かったら、時間を無視して、
徹底的に理解するようにしたいです。
典型的な構成には、基礎的な要素が多く詰まっているので、
それが理解出来ないときには、次のステップに進めないケースが
多々あるためです。
個々のエンジニアが、このように理解を深めていき、
さらに組織として情報共有を行うことにより、
典型的な構成に対して、組織として最大の効率で
プロジェクトを進めていくことが出来ます。
最大の効率=最小のコストですから、企業活動としては、
理想的です。
前回書きました通り、LAN案件等は、技術的には
コモディティ化していますので、効率的に進めたいです。
その一方、データセンタースイッチに関しては、
各社独自の製品・ソリューション戦略を展開していることもあり、
まだまだコモディティ化するには、時間が掛かることが予想されます。
Ciscoの場合で言えば、
○LANスイッチ=Catalyst
○データセンタースイッチ=Nexus
と考えて、概ね問題ないでしょう。
●一方、新しい技術・製品を取り扱うときには、
それまでのノウハウがありませんので、検証に検証を
繰り返しながら、試行錯誤で進んでいくしかありません。
そのようなプロジェクトで、赤字・黒字を気にし過ぎると、
(エンジニアとしては)ロクなことが無い、と私は思っています。
赤字覚悟で工数などは無視してでも、徹底的に技術を深掘りして、
いち早くノウハウを展開出来るようにすべきと思います。
それでも、データセンタースイッチの分野を見ると
一目瞭然ですが、日々、新しいプロダクトが出てきています。
ノウハウを獲得しようにも、なかなか落ち着いて情報整理
出来ないのが実情だと思います。
したがって、いくつものプロジェクトを経験しながら、
それらで得たノウハウを徐々に社内展開・共有していくことが
大切なのだと思います。
●分かり易い例として、LANスイッチとデータセンタースイッチを
比較してみましたが、どのような分野であっても、
○これはコモディティ化した(=枯れた)技術・製品か?
○それとも新しい技術・製品か?
を意識することは重要です。
上述の通り、それによって、理想とする動き方が変わるからです。
現在、皆様自身が関わっているプロジェクトに於いて
関わっている技術・製品に対して、
それぞれがどちらの位置にあるのか?を区別してみては
いかがでしょうか。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<今号のポイント>
○技術・製品にはコモディティ化されたものと新しいものがある
○コモディティ化されたものは、効率と完成度を重視する
○新しいものは、コスト意識を無くして、
ノウハウを得ることを重視する
今回(Vol.112)の内容はいかがだったでしょうか。
是非、こちらまでご意見をお願い致します。
http://form.mag2.com/thapitraph
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[PR]
Evernoteを始める人にも、もう使っている人にも
Evernoteは『第2の脳』と言われます。
それだけ、Evernoteを使っているかどうかは、
情報収集の効率、情報利用の効率が異なってきます。
つまり、Evernoteを上手く使えるかどうかは、
差がつくポイントなのです。
しかし、バージョンアップに伴う進化の早いEvernote。
非常に便利な利用法があるのに、知らなかったりします。
最初から始める人にも、既に使っている人にも
おススメ出来る1冊がこれです。
2月時点の最新情報が詰まっていますし、
Evernoteを一層便利にするツールまで紹介されています。
PDFファイルでも入手出来て、これは便利!!
●できるポケット+ Evernote 改訂版
http://www.amazon.co.jp/dp/4844329979/ref=nosim/?tag=ritz0c-22
[PR]
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆つぶやき
新組織での活動が始まりました。
周りの人が、何を喋っているのかすら、
分からないことがあります。
嬉しい刺激です。
自分が成長するためにも、組織に貢献するためにも、
早くなれようと思います。
今日の話に関連させると、私にとっては新しい分野ですから、
惜しみなく時間を投入し、早くノウハウを身につけたいと
思います。
ご購読、ありがとうございました。