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【アップグレード!!ネットワークエンジニア】
(毎週月曜日発行)2011.02.14 Vol.105
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◆本メールマガジンは、
ネットワーク技術を中心としたエンジニアを対象に
○技術スキルだけではなく、他にどんなスキルが必要なのか?
○技術スキルを、どう身につけていけば良いのか?
○各スキルを、どう使っていけば良いのか?
総合的なスキルアップの方向性を示すによって、
【『現場で活躍する』さらに上のステップ】
を目指して頂くために、
毎週月曜日に配信しています。
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◆INDEX◆
1.はじめに
2.VCP総評
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◆はじめに◆
おはようございます。Ritz(リッツ)です。
先週は、VMware Certified Professional(VCP)を受験して、
何とか取得してきました。
業務時間中の空き時間しか、VCPの勉強に割く時間は
ありませんでした。
10分とか、30分とか、わずかな空き時間を見つけては、
テキストやWebを見たり、となかなか集中できない環境でしたが、
何とか乗り越えました。
せっかくですので、今日はそのVCPについて
書きたいと思います。
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◆VCP総評◆
●先週、ITproで発表された人気資格ランキング2011年版の
ことを書きました。
詳細は割愛しますが、仮想化やクラウドへの期待感から、
VCPへの評価は年々上がっています。
私は2年ほど前にVCP(当時はESX 3.5の頃でした)を
取得しようと思ったのですが、研修(※)を
受講することが許可されず、敢え無く断念したのでした。
(※)VCP取得には認定された研修を受講することが
必須条件になっています。
そのため個人で取得するのはハードルが高く、
大抵は研修費を会社が払ってくれないと、
取得出来ない資格です。
今回、たまたま研修を受講させて頂ける事になったので、
急遽、研修を受講、そして試験に挑んだのでした。
しかし、2年前なら良かったのですが、
今は中小企業診断士の勉強に追われています。
そのため、特に細かいパラメータやコマンドなどを
覚えるのがキツかったですが、勉強を通して、
『仮想化の仕組み』をこれまでより、深く理解出来たように
思います。
●実は、私にとって、この『仮想化の仕組み』を知るということが、
今回のVCP取得の一番の目的でした。
私は現在、マネージャの立場に就いていますので、
なかなかプロジェクトの現場で、自分が設計・構築の
主体者になることはありません。
したがって、パラメータやコマンドを覚えることは
正直申しまして、厳しいことこの上ないのですが、
『仕組み』を知らずして、プロジェクトのフォローが出来るほど、
エンジニアの世の中は甘くありません。
ようやく、現場で頑張るメンバーの厳しさが、
少し理解出来るようになるのでは?と期待しています。
前回のメルマガで書きました通り、IT資格は、
それだけでは武器になりません。
資格取得をツールの一つとして、十分に活用することが重要ですが、
そういう意味では、今回は目的を果たせたと思います。
●さて、ここからが本題ですが、
これからVCPを目指す方のために、私なりのVCP総評を
書きたいと思います。
まず始めに、『非常に難しい』資格だと思います。
VMwareには、VSP(VMware Sales Professional)という営業向け資格や
VTSP(VMware Technical Sales Professional)というプリセールス
エンジニア向けの資格があります。
これらはどちらもVMwareのパートナー向けの資格ですので、
パートナーに勤めてない方にとっては、取得出来ないものだと思います。
つまり、エンジニアで始めてVMwareの資格を取得しようと思ったときに、
最初にチャレンジするのが、VCPになるのです。
しかし、最初にチャレンジするものとしては、『細か過ぎる』と
感じます。
また、パートナーの方でVSP、VTSPを取得していたとしても
(私はこのケースでした)、VCPとの難易度の差が大き過ぎて、
VSP、VTSPを持っていることが、ほとんど役に立ちませんでした。
すなわち、過去に何度もESXやvCenterの構築を経験している方でないと、
何を問われているのか?すら分からない、ということになります。
出来るならば、何度も設計や構築を経験している方が、
改めて、研修を受講して知識を深め、そして試験にチャレンジするのが、
ベストだと思います。
こういう方でないと、『本当の実力』では、試験に合格出来ないと
思います。
●しかし、世の中には別の目的で勉強される方も居るハズです。
例えば、
○VMware vSphereや、仮想化の仕組みが知りたい(私はこのケース)
○これからESXの構築などが出来るように、勉強したい
(このケースの方が圧倒的に多いでしょう)
というようなケースです。
これらの方々に対して、VCPはハードルが高過ぎると感じました。
そういう意味では、VMwareに対しては、資格の位置付け
(難易度や、想定される受験者)をもう少し明確にして
欲しいと思います。
したがって、これらの方々は、何らかのフォローがないと、
合格することは出来ないと思います。
私の場合は、研修を受講した会社の模擬試験を受けたり、
ネットで入手出来る問題集を理解出来るように、調べました。
この問題集は、問題そのものがバッチリ書かれているものが
あるので、暗記してしまえば、試験には合格します。
しかし、それでは資格取得の目的は達成されませんので、
私はその問題集を理解出来るように調べたのです。
調べるにあたっては、以下のサイトに載っているもので、
十分です。というより、これでも読みきれません。
●VMware vSphere ドキュメント
http://www.vmware.com/jp/support/pubs/vs_pubs.html
この中から、研修を受講したバージョンを選択します。
私が受講したときには、まだESX 4.0でしたので、
●ESX 4.0 Update 1 以降および vCenter Server 4.0 Update 1 以降
http://www.vmware.com/jp/support/pubs/vs_pages/vsp_pubs_esx40_u1_vc40_u1.html
を選びました。特に、
○ESX および vCenter Server インストール ガイド
○アップグレード ガイド
○基本システム管理
○ESX 構成ガイド
辺りを中心に読めば、かなりの部分が網羅されていました。
●また、このメルマガの読者の方は、
『ルーティングやスイッチング中心のIPネットワークのことしか
知らない』という方も多いかと思います。
そのような方の場合には、まずサーバやストレージの基礎を
身につける必要があります。
その基礎がないと、研修を受講することも、ツラいと思いますので、
気をつけて下さい。
VCPを目指す方は、参考にして頂ければと思います。
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<今号のポイント>
○VCPは設問が細かくて、初学者には厳しい試験
○模擬試験や問題集などを有効利用しないと合格は厳しい
○サーバやストレージの基礎がない方は、勉強してから
研修を受講しよう
今回(Vol.105)の内容はいかがだったでしょうか。
是非、こちらまでご意見をお願い致します。
http://form.mag2.com/thapitraph
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自宅でも仮想化環境を作ってしまおう!
VMware vSphereについて、網羅的に書かれています。
自宅で勉強するための、環境作りの方法についても
書かれていますので、
『これから自宅で勉強してやる!!』
という方にもお勧め出来る本です。
●VMware vSphereエンタープライズ・インテグレーション
http://www.amazon.co.jp/dp/479812236X/ref=nosim/?tag=ritz0c-22
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◆つぶやき
次はLPIC Level 2か。。。
ITと経営の勉強両立は、結構ツラい。
ご購読、ありがとうございました。