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【アップグレード!!ネットワークエンジニア】
(毎週月曜日発行)2011.03.28 Vol.111
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◆本メールマガジンは、
ネットワーク技術を中心としたエンジニアを対象に
○技術スキルだけではなく、他にどんなスキルが必要なのか?
○技術スキルを、どう身につけていけば良いのか?
○各スキルを、どう使っていけば良いのか?
総合的なスキルアップの方向性を示すによって、
【『現場で活躍する』さらに上のステップ】
を目指して頂くために、
毎週月曜日に配信しています。
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◆INDEX◆
1.はじめに
2.典型的な構成に慣れまくる
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◆はじめに◆
おはようございます。Ritz(リッツ)です。
本当のところは覚えていませんが、
久々に天気の良い土日だったような気がします。
昨日は天気の良い中、子供と公園で遊びました。
子供は4月で新しい学年(保育園の)に上がるのですが、
日々、成長を感じます。
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◆典型的な構成に慣れまくる◆
●今回は、典型的な構成に慣れることについて、
書きたいと思います。
まず始めに、典型的な構成とは何か?ということですが、
新たに提案・設計・構築されるネットワーク構成のうち、
頻繁に目にする構成のことです。
私の場合ですと、以下のようなものが、典型的な構成です。
○大規模LANの場合
・コアスイッチはCatalyst6500でVSS構成
・ディストリビューションスイッチはCatalyst3750/2960系
・アクセススイッチはCatalyst2960系
○中規模LANの場合
・コアスイッチはCatalyst3750系でスタック
・アクセススイッチはCatalyst2960系
○無線LANの場合
・集中型なら、Cisco 5500系か4400系
データセンターネットワークに関しては、
製品の変化も多く、まだ『典型的』といえるほど、
頻繁に見る構成はありません。
強いて言うなら、サーバ(ブレード)を接続するスイッチが、
Catalyst3750系でスタック構成になっている、
昔ながらのパターンでしょうか。
●今回、お伝えしたいのは、ネットワークエンジニア、
特に設計・構築・運用・保守を行う方にとって、
典型的な構成を良く知っておくことの重要性です。
もちろん、『典型的』なので、良く見る構成です。
その頻繁に見る構成がしっかり頭に入っていないと、
○設計をする度に、ゼロから考えて設計してしまう
○構築するときに、ゼロからコンフィグを作成・投入してしまう
○運用をするときに、どのような状態になっているのが正常で、
どのような状態が異常なのか、が分からない
○保守をおこなうときに、どのような手順で機器交換を
すれば良いのか、分からない
などという、作業精度が悪い上に、時間も掛かってしまう、
と最悪な流れになってしまいます。
●良く目にする構成だからこそ、精度やスピードを上げるためにも、
以下のような情報をまとめておくことが重要です。
○設計要素は整理しておく
特に、どのようなシステムでも変わらない部分と、
逆に変わる部分を整理しておく。
変わる部分には、選択肢まで整理しておくと完璧。
○コンフィグや試験手順は雛形を作成しておく
○システムの正常時のログを保存しておく
例えば、ポートのSpeed/Duplexはどういう状態が正しいのか、
を保存しておくと、それが変わったときに異常と分かる
○機器の交換手順を予めまとめておく
例えば、コアスイッチのSupervisorが壊れたときは?
●もっと言えば、自分の周りに頻繁に現れる構成については、
『頭の中に入っている』のが理想です。
もちろん、コンフィグなど、1行1行頭に入れるのは無理ですから、
雛形を作成しておくことも重要ですが、
『頭の中に入っている』ことのメリットは、
判断が早い、ということです。
●最新のネットワークを設計するときは、
上述のように、雛形を頼ることは出来ません。
試行錯誤を繰り返しながら前進していくことになります。
このような最新のネットワークであっても、
その試行錯誤の結果を記録しておくことは、
重要なのですが、、、
その前に、まずは頻繁に目にする構成についてだけは、
徹底して慣れまくっておくことが、
パフォーマンスを上げるために必要だと思います。
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<今号のポイント>
○身の回りで頻繁に現れる構成を把握する
○その構成の情報を記録しておく
○精度・スピードが向上し、仕事全体のパフォーマンスが
向上する
今回(Vol.111)の内容はいかがだったでしょうか。
是非、こちらまでご意見をお願い致します。
http://form.mag2.com/thapitraph
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◆つぶやき
もうすぐ、2010年度も終わりですね。
私は新しい仕事に就くことが決まりました。
気持ちを入れ替えなければ。
ご購読、ありがとうございました。