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【アップグレード!!ネットワークエンジニア】
(毎週月曜日発行)2011.03.21 Vol.110
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◆本メールマガジンは、
ネットワーク技術を中心としたエンジニアを対象に
○技術スキルだけではなく、他にどんなスキルが必要なのか?
○技術スキルを、どう身につけていけば良いのか?
○各スキルを、どう使っていけば良いのか?
総合的なスキルアップの方向性を示すによって、
【『現場で活躍する』さらに上のステップ】
を目指して頂くために、
毎週月曜日に配信しています。
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◆INDEX◆
1.はじめに
2.スマートグリッドを考えてみる
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◆はじめに◆
おはようございます。Ritz(リッツ)です。
先週、このメルマガを書いたときに感じていた以上に、
今回の東日本巨大地震の影響は測り知れないものでした。
この度の突然の地震によって、亡くなられた方に
お悔やみを申し上げるとともに、
被害に遭われた地域がいち早く復興し、
日常生活に戻れることをお祈りしております。
私は勤務地は都内、住まいは横浜ですので、
計画停電等の影響は受けているものの、
変わらぬ生活を送ることが出来ています。
したがって、必要以上に生活を自粛することなく、
仕事にも打ち込み、経済活動を動かし続けることが、
私に出来る、最良のことだと考えています。
もちろん、節電もITエンジニアとして?しっかりやります!
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◆スマートグリッドを考えてみる◆
●今回の震災に伴う計画停電を見ていると、
このようなときにも、スマートグリッドが導入されてくると、
役立つのでは、と感じました。
前回のメルマガでは、3年先のシステムを想像することを書きました。
おそらく、スマートグリッドの状態も3年先には、
かなり変わっているのではないかと思います。
●さて、スマートグリッドは何か?です。
超ザックリ、簡単に言い切ってしまうと、
『電力網に、IT技術を駆使して、高度な知恵をつけること』
だと思います。
電力の流れを供給側からだけでなく、需要側からも制御し、
最適化します。
(私自身、素人なので、いい加減さが含まれることは、
ご容赦下さい。。。)
以下のページを見て頂くと、イメージが出来るのではないでしょうか。
○スマートグリッドで何が出来るようになるのか?
http://business.nikkeibp.co.jp/article/pba/20080917/170808/?rt=nocnt
最初の1ページで、イメージは出来ます。
○電力会社の最新技術、スマートグリッドが未来を変える
http://jibun.atmarkit.co.jp/ljibun01/rensai/circles/07/01.html
スマートグリッドそのものを知るには、こちらの方が良いでしょう。
●このようなスマートグリッドですが、
電力事業者や電力設備系企業だけでなく、
IT系メーカ、通信事業者など、多くの企業が複雑に関係しながら、
進展していくものと思います。
例えば、Ciscoは、スマートグリッドについて、
『インターネットの10~100倍の機器が接続されるので、
ネットワーク分野だけでも1000億円以上の市場規模になりそう』
とコメントしています。
そして、既に『Smart+Connected Communities』というプロジェクトにおいて、
支援企業として、スマートシティの開発に挑んでいます。
http://www.cisco.com/web/JP/news/pr/newsroom_us/2010/02/prod_020110.html
一方、Googleは電力消費量を管理するツールである『Google Powermeter』を
提供しています。
http://www.google.com/powermeter/about/about.html
●前回のメルマガでもご紹介した、野村総合研究所が発行している
『ITロードマップ 2011年版』に拠ると、
東京電力だけで、何と2700万のノードが繋がるネットワークになる、
ということです。
超大企業のネットワークですら、社員数を考えると、
ノード数は数10万~数100万程度でしょうから、
1つのネットワークとしては、正に『桁違い』の大きさです。
(あっと言う間にアドレス空間を食い潰しそう。。。)
このような超巨大ネットワークを安定運用させるためには、
新たなネットワーク技術が導入されることもあるでしょう。
そうした中、活躍すべきは、やはりネットワークエンジニアです。
『電力』が社会インフラであることを、
今ほど実感することは無いと思いますが、
その社会インフラである『電力』を有効活用し、
生活を豊かにするために、
我々、ネットワークエンジニアが活躍するフィールドが
スマートグリッドです。
『ITロードマップ 2011年版』によれば、
スマートグリッドが本格的に導入されるには、
まだ数年時間が必要になりそうです。
したがって、今のうちにスマートグリッドを勉強しておき、
来たる『大電力ネットワーク』に備えましょう!
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<今号のポイント>
○スマートグリッドは知恵をつけた、次世代の電力網
○既にIT各社も取り組みを始めており、
ITエンジニアもスマートグリッドを知っておく必要がある
○スマートグリッドに接続される端末数は膨大、
そのネットワークには新技術も導入されるだろう
今回(Vol.110)の内容はいかがだったでしょうか。
是非、こちらまでご意見をお願い致します。
http://form.mag2.com/thapitraph
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システムの未来を想像するキッカケに
今回のネタでした、スマートグリッドについても
書かれています。
●ITロードマップ 2011年版 情報通信技術は5年後こう変わる!
http://www.amazon.co.jp/dp/4492580867/ref=nosim/?tag=ritz0c-22
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◆つぶやき
先週は仕事を早く切り上げて帰宅。
あるいは平日に休暇をとって子供と共に。
家族との時間を多くとったせいか、
子供が良くなついて来ます。嬉しい。。
ご購読、ありがとうございました。