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南伊豆町みちくさ:地獄の雲見(50km~74km)体験記

初ウルトラとなった、南伊豆みちくさマラソン。

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ようやく50kmを突破。
「ここが本当のスタート」とスタート前から意識していました。

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長い長い登りを進む

後半のコースはこんな感じ。

今は真ん中(やや上)の青野大師ダムから降りてきたところ。
ダムからの下りの最後で前を行くランナーたちが見えるのですが、既にザックは見当たりませんでした。

次にザックとすれ違えるとしたら、雲見。
そこに辿り着く前に、ここから62kmくらいまで、本コース最長の登り区間。
こいつを、どれだけ余裕を持って超えられるか。
頑張らない。できる限り筋肉を使わない。でもピッチは早めに。

(55~60km地点くらい。写真じゃ分かりませんが、かなりの激坂)

正直、この最長登り区間のことを、あまり覚えていません。
撮っていた写真も、この場所だけでした。
何も考えずに、無心でただただ進んでいたのだと思います。

第11エイド「蛇石・斎藤商店」(57.3km)。
ここで何かを食べたはずですが、思い出せず。。
座れそうな場所もなかったので、短時間で進みました。

長い林道を進みます。
路面は比較的キレイで、むしろロードバイクで登りたい。

ここからランパート

第12エイド「天神原集会所」(60.2km)。残り40km。
トライアスロン(ロング)で言えば、ここでバイクフィニッシュ。
ランパートに入るイメージで。

ここでトイレ休憩。
リンゴ・石窯焼きチャーシュー・シソジュースなどを頂きつつ、椅子に座ってマッサージ。
トライアスロンのバイクが終わったときに比べたら、だいぶマシ。
脚はキツイけど、まだしっかり食べているし、お腹の調子も悪くない。

過去4回のロングは、全てお腹を壊してしまったけれど、今回のレースはまだマネジメントできている。
だいぶ暑いので、水分摂取は忘れないように、丁寧に行こう。

そんなことを考えつつ、エイドの方々にお礼を言って出発。
まずは 70kmまで、しっかり進もう。

難所・地獄の雲見

62kmを突破。

この一番尖ったところを超えた。
自分のなかでは、ラスボスをやっつけた!くらいの達成感があったのですが、真のラスボスはこの山じゃなかった。

100kmの人だけが進む雲見までの往復。
今回、最大の難所はここでした。

非舗装路。
折り返し地点まで、延々と下りが続く。
砂利道もあれば、ガタガタになった舗装路?みたいなところも。

ただでさえ足元が悪くて気を遣うのに、凄まじい下りがずっと続く。
折り返しの選手と声をかけるも、だんだん不安になっていく。
「まだ?まだ続くの?」

数km離れていると思われるザックが、まだ現れない。
さすがに折り返しで会えないほど、離されてはいないはず。
しかし、まだ現れない。
そんなことを思っていると、長い下り・非舗装路のダブルショックで、脚が終わっていくのを感じます。

これ以上、下りが続くとヤバイ。。
そんなことを考え始めた矢先に、ザックが現れました。
「あと 1km くらいですよ!」
この言葉に救われました。

何とか耐えて、雲見海岸まで到着。
到着してみると、見覚えのある場所。
7月末のバイク合宿で、ここで写真を撮っていました。

またここに、こんな状態で辿り着くことになるとは。。
第13エイド「雲見」(65.8km)で水ようかん・牛乳かんを頂く。
そして、水分をフル充填。次のエイドまでが長いはずなので。

波勝崎モンキーベイまでが長すぎた

そして、下ってきたら、その分登らなければいけない。

ピークは残り3つ。そのうち最初のピークにチャレンジ!
今来た道を戻れ!!

続々と後続のランナーがやってきます。
すれ違うたびに声をかける。
たまに見える前の人から離されないように。

傾斜の厳しいところはピッチ良く歩く。
傾斜がなだらかになったら、少しで良いから走る。

ずっとこんな場所。

(Googleマップより)

たまに陽射しが直接当たる場所があって、超暑い。
非舗装路で走りにくいけど、日陰な方が良いのかも。

やっと雲見までの往復を完走。
今、この道に入っていく人たちは、関門に間に合わない気がする・・
そう思いつつも、元気に声がけ。

次のエイド「波勝崎モンキーベイ」(74.0km)を目指す。
しかし、雲見の下りで消耗しきった脚が言うことをきかない。
一歩一歩が超重い。

下りの衝撃に、脚が耐えられない。
登りよりも下りがヤバい。
脚に意識を向けると心が折れそうなので、遠くに見える前の人を一歩一歩追いかける。
ただそれだけ。

ここら辺も、正直、あまり覚えていません。
写真を撮る余裕もなくなっていて、写真ないですし。

問題は、ラスト3kmくらいで水がなくなったこと。
先のエイドでフル充填してきたのに、足りませんでした。。
(本当はリュックの中に、もう200mlくらい残っていたのですが、忘れていました)

喉カラカラになりつつ、ほぼ無心で、エイドまで到着。
エイドまでのラスト数100mくらいの下り坂が厳しくて、ほぼ歩くようにエイド到着。
名前の通り、サルがウロウロしていました。

このエイドは第2関門で15:30制限。
1時間くらいは余裕があったでしょうか。

ここで中華風ちまき・だいこんゆず漬けなどを頂く。
しっかり水分補給。
この3kmくらい飲んでませんでしたので。

椅子に座って、やや長めのマッサージを。
脚が終わりかけていますが、動かないほどじゃない。
ただもうスピードは出ないので、関門時間を意識しておかねばと。

あと26kmほど。
いける。いけるはずだ。

次回へ続きます。

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