昨日のフルマラソン(UP RUN新横浜鶴見川マラソン大会)、ちょうど5年振りにサブ3.5を達成しました。
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長かった5年間・・怪我からの復活
前回、サブ3.5(自己ベスト)を出したのは、2016年2月28日。
偶然ですが、ちょうど5年前です。
マラソンを始めて、レースに出るたびに自己ベストを更新していた頃。
初心者のボーナスタイムですね。
今振り返ると、勢いだけで取ったタイムでした。
もちろん練習もしましたが、体調やピーキングなど、全てがいい具合にハマって、当時の最高のパフォーマンスを発揮できたからの結果だと考えています。
実際、この東京マラソンを除くと、セカンドベストは3時間39分台でした。
おそらく当時の安定した実力は、せいぜい35分台くらいだったのだと思います。
そして2017年の年末。
トレイルランニングの大会で、足首を剥離骨折。
治ったと思っても痛みがぶり返したり、なかなか走れない日々が続きました。
さらに腰痛も出たりして、躊躇なく走れるようになったのは、2019年6月頃からでした。
東京マラソンのときは40歳。
今は45歳ですから、5歳分のパフォーマンス劣化もあります。
昨日はそんな過去の自分への挑戦でした。
準備不足だけど開き直って
今回のフルマラソン、実は完全に準備不足でした。
- 10kmや20kmのペース走ができないまま(練習会が中止)
- スピードを上げるためのハーフマラソン大会が中止
- レースが久しぶり過ぎて、コーヒー制限をするのを忘れる(前日だけ控えました)
- 呼吸筋を鍛えるパワーブリーズも、忘れたまま
3月に実施される予定だったウルトラマラソンに向けて、意識が向いていたので、ゆっくり長距離を走る練習しかしていなかったのです。
その一方で、バイク・スイムを含めて土台となる、カラダづくり(ストレッチや筋トレ)を続けていたことが、今回の結果につながったと感じています。
レース前、非常に冷えた朝でした。
寒いの苦手なので、ガタガタ震えていました。
靴のなかの足が、寒さで感覚がなく・・
冷える日は、ランニングシューズじゃなくて、温かい靴・足裏にホッカイロでも貼り付けてくれば良かったです。
スタート前は風も強め。
(旗がバタバタなびいていました)
直前まで、というかスタートしてからも、どのくらいのペースで行くか、悩んでいました。
一応、意識していたのは、以下の3つです。
- 自己ベスト更新(3時間28分45秒)
- サブ3.5(3時間30分)
- セカンドベスト(3時間39分30秒)
少なくとも、ここまでトレーニングしてきて、ゆとりのペースでサブ4を達成したところで嬉しくも何ともありません。
そろそろ自分にとって、成長を感じるタイムを出したい。
最悪でもセカンドベスト。
ただ、それで嬉しいのか?と言えば、嬉しくない。
キロ5(サブ3.5ペース)でフルマラソンを維持できるのか?分かりませんでしたが、突っ込むことにしました。
5年振りのサブ3.5達成!
スタート直後
足が冷えすぎて、地面を踏んでいる感覚がありません。
右足は、靴の中にカマボコの板でも入っているんじゃないかというくらいの違和感。
走っているうちに血液もまわって温かくなるはずなので、気にせず走ります。
周りはガンガン飛ばしていきますが、見た感じレベルの高い人が多そう。
私は気にせず、まずはカラダを温めるくらいのマイペースで。
(ちゃんとアップする余裕もなかったのが、久々のレースっぽい感じで。。)
最初の2kmくらいは、キロ5より遅くても良いと割り切っていました。
が、実際には最初から4:56。悪くない。
というか、息も上がってないので、むしろ良いかも。
時折強い風が吹いていたので、早めにキロ5ペースの人を見つけて、後ろにつかせてもらいました。
こういう姑息なところは、過去のレース経験が活きてますね。
最初のラップ(12.195km)は、まだまだ余裕。
(Instagramで知り合った、トライアスロンYouTuberのヒロさん撮影)
自己ベスト更新を狙うなら、4:50くらいでは行きたいのですが、そこまでは上がりません。
長くキープできるペースを探ると、4:55~5:00くらいに落ち着くのです。
序盤で無理しても仕方ないので、ここはペースを維持。
中盤
今回、小さなボトルを持っておき、3km毎に補給しました。
エイドでペースダウンのが嫌だったのと、給水をルーチンにして脱水を避けるためです。
15km地点で最初の補給。
食べごたえのあるもの(スポーツようかん)を持ってきたのですが、もっと柔らかいもので良かった。
余計な力を使うのと、飲み込むのが大変でした。。
次のラップ(22.195km)も、まだ大丈夫。
昨年10月の30km走では、20kmを過ぎてから少しずつ失速したので、当時よりは成長を感じました。
とは言え、ここでようやく半分程度。
あと20km、同じペースを保てる気はしません。
かと言って、すぐに失速するほど限界が近いわけでもない。
とりあえず、次の10km粘れるように。
そんなことを考えながら、25kmで次の補給を取りました。
ボトルにパラチノースを入れているので、エネルギー補給は飲み物で、ほぼできているはず。
実際、今回のレース中は空腹を感じることはありませんでした。
終盤、やはり苦しさとの戦い
27kmの折り返し地点。
毎度のごとく、私はエイドをスルー。
一緒に走っていた数人が、エイドで失速したまま追いついてきません。
ここまではエイドで離れてもすぐに追いついてきたのです。
私が前に出たり、風が強くなったら後ろに隠れさせてもらったり。
そんな感じで、3~4人でずっと同じペースを刻んでこれました。
しかし、この27km地点で、その人たちが揃ってペースダウンしたようです。
27~32kmまでは、上手く周りの人に着いたりしましたが、最終ラップ(32~42km)は、ほぼ単独走になりました。
30km・ハーフ・10kmの部も既に終わりかけているようで、走る人の数も減りました。
まだ一気にペースダウンするほどじゃないですが、もう限界は近いです。
32.195kmの折り返し地点で、2時間39分を過ぎたところ。
自己ベストを更新するには、キロ5ペースではなく、あと20秒程度を絞り出さなければなりません。
この時点でサブ3.5は死守。
ラスト2kmで余力が残っていれば、ペースアップしようと考えていました。
32~37kmは単独走。
この区間で、自分のボトルを飲み切りました。
あとはエイドの水分で何とかしよう。
スポーツドリンクを手にしたつもりが、水でガッカリするなど。。
「行ける!行ける!」
向かい風が厳しいときもありましたが、自分に「行ける!」と言い聞かせながら、とにかく進みます。
少し前からストライドが伸びなくなってきていたので、臀筋を意識。
しっかり地面を蹴るように。腕を引いて、カラダのひねりを意識。
そして最後の折り返し、37km地点。
時計を見ると10秒ほど絞りだしていました。
自己ベストを更新するなら、残り5kmを24:50を切るくらいで。
ただ、脚はほぼ終わりかけていました。
ここのエイドに立ち寄る際、ペースダウンしたら脚が止まってしまいました。
もう思うように脚が動いてくれません。
ちょっとしたアスファルトの荒れにも対応できない感じに。
ただ、近いうちにこうなるときが来るのを予感していました。
それが残り5kmで来ただけのこと。
ここからは、どれだけ粘れるか。
元々、マラソンを始めた理由は、こういうツラいときに逃げないようにしたかったから。
弱い自分に立ち向かうために、マラソンを始めたんですよね。
最終ラップに入る頃から、「その時」が来たら粘ろうと考えていました。
「行ける!」という自分への鼓舞も、その手段の1つでした。
ただ、ここからは自分を鼓舞する余裕もなくなりました。
もうストライドは伸びないので、ピッチをひたすら上げていきます。
残り5kmなら、ピッチを上げて心拍数が上がっても何とかなるはず。
しかし、どうしてもペースを維持できません。
- 37km 5:05
- 38km 5:10
ここで15秒を失ったので、自己ベスト更新は諦めました。
それよりも、これ以上ペースダウンしたら、サブ3.5すら危うい。
マラソンは失速し始めると1分くらいのマージンは一瞬で失います。
そのことは、過去のレースで嫌というほど経験してきました。
守りの意識に入ったらダメ。
5:10で良いと思ってしまったら、もっと落ちていく。
キロ5をキープだ!
- 39km 4:58
- 40km 5:06
- 41km 5:07
もう時計を見る余裕すらなく、ペースを保っているのか、失速しているのかも分かりません。
く、苦しい・・1kmってこんなに長かったか?
最後の登り坂を超えると、いよいよ脚が言うことをききません。
もつれて転んでしまいそうなほど。
(2週間ほど前の30km走で転んで、ようやくカサブタが取れてきた頃なので、要注意)
ランナーも減って、平和な昼下がりの川辺道を、1人だけゼーゼーハーハー言いながら、必死に駆け抜けていきます。
もうタイムも分からないので、最後は上げられるだけ上げて。
- 42km 4:59
- ラスト 28秒(4:30ペース)
ようやくゴール!!
最後は本当に苦しかったですが、久しぶりに全力を出し切りました。
ゴール後、ブルーシートで仰向けで大の字になって、しばらく動けませんでした。
澄んだ青い空がキレイでした。
完走証すら取りに行けない私のところまで、係の方が届けに来てくれました・・(汗)
結果は3時間29分30秒(グロス)、3時間29分17秒(ネット)。
自己ベストには32秒届きませんでしたが、現実目標のサブ3.5はギリギリ達成!
そして小規模な大会のメリット、初めてグロスでのサブ3.5です。
東京マラソンからちょうど5年。(帰りに気が付きました)
ようやくパフォーマンスを出せるレベルになってきました。
5年かかりましたが、その間、カラダの改善にも取り組んできました。
バイクやスイムをやり、合気道もやりつつ。
そういう意味では、当時の自分に追いつき、追い越せたという実感もあります。
次は自己ベストを余裕で更新したいですね。
(ツラいし、筋肉痛などがヤバすぎるので、しばらくレースは勘弁したいところですが・・笑)
久しぶりのレースレポートでした。
勝手に評価:アップラン新横浜鶴見川マラソン大会
エントリーしやすさ:★★★(ゆとりあり)
会場までのアクセス:★★★(新横浜駅から徒歩)
混雑度:★★★(人数は少ないので混雑はなし)
コース:★☆☆(フラットなのでタイムは出やすい、ただし飽きます・・笑)
応援:☆☆☆(応援はスタッフからだけ)
エイド:★★☆(エイドは3箇所、水、フルーツ、チョコレート。スポドリ欲しかった・・)
お読み頂きありがとうございました。
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