昨日参加したセミナーで、個人のキャリアやスキルについて考えさせられました。
通常、戦略やポジショニングは企業レベルで考えられるものですが、個人においても考えた方が良いよ!というお話です。
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会計の猛者たちのなかで、Excelスキルを磨いたら?
昨日参加したセミナーに登壇された方は、簿記3級を持って新卒で経理部に入社しました。
すると同期には、税理士・簿記1級・公認会計士とバケモノだらけだったそうです。
なんか、やっとドラキーを倒せるようになったのに、目の前にドラゴンが現れたくらいのインパクトですね。
しかも同期・・
真正面から会計スキルを磨いても、彼らには勝てません。
その方は、ふとしたキッカケでExcelスキルを磨きました。
経理もシステムがあって動いている業務です。
管理職や経営者、あるいは事業部門に対してレポートを出すには、
そのシステムからデータを引っ張り出し、加工しなければなりません。
そこで役立ったのがExcelスキルでした。
学生時代にiPhoneアプリをつくるのに#Cを学んだ経験も活きて、
「システムに詳しい人」という評価を受けるようになります。
経理部門が情報システム部と会話するときには、その彼が出ることに。
その実績を買われて、部署異動。
データサイエンティストになったのでした。
「競争」は比較の世界で発生する
人は同じタグを貼られている人たちを同一のグループと見て、比較します。
この例で言えば、「新卒」「経理部」というタグです。
そのなかで周りと同じように活動していては、自分を覚えてもらうことができません。
大事なことは、この比較世界のなかで、何かを際立たせること。
彼が若くして英断したのは、経理部に在籍しながら経理・会計よりもExcelを伸ばしたことです。
Excelで彼より詳しい人は、世界中はもちろん、社内にも居たでしょう。
しかし「経理部」というタグのなかでは、突出した。
だから一目置かれるようになったのです。
私も日頃、「中小企業診断士」というタグで比較されることがありますので、
他の中小企業診断士と何が違うのか?ということを、日々、意識しています。
こうやって毎日情報発信しているのも、私が何者であるのかを伝えたいからです。
スキル「以外」でも差別化したい
では、どういうスキルで差別化するのか?ですが・・
私はスキルだけでなく、他の要素でも差別化したいと思っています。
分野に関わらず、スキル習得のハードルが下がっていますので。
私の専門分野はITとマーケティングですが、どちらの分野にもツワモノ・猛者がわんさかいます。
ITに強いマーケッターも山ほどいます。
スキルだけで戦おうとすると、ここに多少の異分野を投下したところで、大した差にはなりません。
ですので、違うところで差別化したいのです。
まず、メインをスモールビジネスとすること。
スモールビジネスでは経営者の相談相手になることが必要です。
何かに特化していても、他のことが全く相談できなければ、代行業者に成り下がってしまいます。
専門外でありつつ、私は9年間の管理職経験を活かして、組織運営の相談にも乗ります。
「聴くコンサルティング」(教えないコンサルティング)を目指しているのは、
専門分野以外であっても、社長自らが答えを導き出す効果があるからです。
そして、聴くコンサルティングを行う上で大切なのは、相手との間に信頼関係を築くこと。
「しっかり聴いてくれる」という安心感を持ってもらうことが重要です。
ですから、そういう人間性・キャラを目指しています。
ドラッカーは「何者として覚えられたいか?」という有名な問いを発しています。
それは言葉を変えると、お客様から見て、どのような人であるかをポジショニングするか?ということ。
モノやサービスが溢れる時代。
改めて自分のポジショニングを考えてみてはいかがでしょうか。
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