独立・起業

独立する前に知っておきたいフリーランスのデメリット

フリーランスには、どんなデメリットがあるのでしょうか?
勢いで会社を辞めてしまう前に、デメリットを把握して、対策を打っておきましょう。

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収入が安定しない

独立の最大の不安は、仕事をどうやって獲得するか?です。
良い仕事が獲得できて、一定以上の収入が得られるのであれば、多少収入が変動するのは、大きな問題ではありません。

このブログでは一貫して、マーケティング・営業をすることで、自ら仕事を獲得することを勧めています。
ただそれは、このブログの読者の多くが、士業・コンサルタントだからです。
社長の相談に乗る人が、仕事獲得を外注して、その苦労を知らなかったらダメでしょう・・と。
私が公的支援機関にぶら下がっているだけの士業を信頼しないのは、この一点からです。

士業・コンサルタント以外、例えばITエンジニアなどであれば、仕事獲得を外注する手もあります。
フリーランス向けの求人情報サイトもありますし、クラウドソーシングを活用することもできます。
(ギークスジョブ、レバテックフリーランス、プロシートなど)

ただこれらに頼り過ぎるのは、良くないと考えています。
依存度が高くなると、リスクが高くなってしまうからです。
より良い仕事を獲得するなら、ブログ・SNSで発信する、知人をたどるなど、自ら動きましょう。

 

自己管理が必須

ここはサクッと。自己管理が必要なのは、本来会社員も同じだからです。

体調管理

フリーランスの多くは、自分の顔で商売をしています。
自分が動けなくなると、サービス提供が止まってしまうなど、お客様に迷惑をかけてしまいます。
会社員時代以上に、体調管理が必要です。

有給休暇がない

体調管理に付随して、会社員のように有給休暇がないのは事実です。
ただ、会社員は有給があることを前提に給料が決まっています。
つまり有給休暇を取らない分、損しているのです。

フリーランスが働かないとき、収入が止まるのは事実です。
働く日に十分な収入を得るとか、働かないときにも収入が発生する仕組みをつくるとか、
工夫する醍醐味が、フリーランスにはあります。

中長期的なスキルアップ

フリーランスの多くは、これまで獲得したスキルを活かして仕事をしています。
しかし、スキルアップしなければ、あっという間にスキルが陳腐化してしまう世の中です。

会社員であれば、会社がスキルアップの機会を提供してくれるかもしれませんが、
フリーランスの場合は、自らスキルアップする時間とお金を投資しなければなりません。

 

事務処理が面倒

見積・請求・契約

見積を出す、請求書を送付する、契約を締結する。
これらも全て、フリーランスの場合は自分でやることになります。

私は会社員時代、どれもやったことがありませんでした。
営業部門は未経験だったからです。
(マーケティング部門で、パートナー企業との契約だけやっていましたが、顧客との契約はなし)

副業時代から見積・請求をやり始めるようになりましたが、未だに慣れません。
トコトン、事務処理は苦手だと感じます。
私と同じような人にとっては、これらの事務処理は負担が大きいでしょう。

見積に関しては、最初からメニューを表示して、見積というプロセスをなくすという手があります。
請求書は、できる限りPDFで済ませて、捺印・郵送などがないようにします。
最初から紙での捺印・郵送が発生する場合に備えて、サーチャージがかかるように提示しておくのも良いです。

契約も自分でやります。
前提知識がないと、契約書は呪文のようです。
初めてみる人にとっては難しいと思います。
できる限り、専門家や経験者にアドバイスをもらいながら、対応できるようにしましょう。

対策としては、自分でメニューをつくってできる限り個別の契約書締結をなくす。
秘密保持契約など、雛形対応できるものはデジタルで処理するなど、契約に関する負担を減らしましょう。
(紙だと、捺印や収入印紙など、面倒なことが多いです)

経理・確定申告

会社員だと、年末調整を行って、ときには税金が戻ってくる仕組みくらいしか知らないでしょう。
私も会社員時代は「結構戻ってきた。ラッキー!」などと、呑気な気持ちでした。
フリーランスの場合、日々の経理、そして確定申告も自分でやる必要があります。
(法人の場合は、会社の決算も)

コンサルティング・研修/セミナーをメイン業務にしている私の場合、経理の負担はそんなに大きくありません。
売上に紐づく原価がありませんし、在庫もないからです。
逆に物販(=原価ビジネス)や在庫を扱うビジネスの場合、経理や会計の負担は大きくなります。

いずれにしても、ちゃんと事業のお金を管理するためには、基本的な会計の知識は必要です。
簿記資格が必要とか、そんな大変な話ではなく、基本となる簡単な本を実践を通じながら読めば良いでしょう。
なお、事務処理負担の話ではありませんが、独立すると経費が使えるようになります。
この点も会計を学んで、正しく経費を使いたいですね。

確定申告はさらに事務負担が重たいですが、これも自分でやる必要があります。

ちなみに、事務処理全般に言えることですが、「自分でやる」以外に外注する手もあります。
特に契約や経理・確定申告については、負担も大きいので検討の価値ありです。

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社会保障が弱い・負担が大きい

健康保険は、会社員の場合は、会社が半額負担してくれます。
フリーランスになると、全額自分負担です。
今や感覚が麻痺しましたが、独立直後は金額が高すぎて、泣きそうになりました。いや、泣きましたよ。

ちなみに会社で加入している健康保険を2年間、任意で継続することもできます。
保険料は市区町村によって異なるので、比較して選びましょう。

次に年金です。
厚生年金から国民年金への切り替えが必要です。

会社員時代は給料天引きされていたので、厚生年金の負担を意識してない人がほとんどでしょう。
私も圧倒的にその1人でした。
「本当に老後に年金なんか支払われるの?」と疑いつつも、国民年金に切り替えました。
良く分からん毎月の負担が、ここでも増えたのでした。

 

社会的信用力が低い

この国は、まだまだ会社員であることを前提に設計・運用されています。
例えば家を買うのにローンを組む。

どれだけの金額を貸しても大丈夫か?判断する銀行員は、典型的な日本の会社員です。
フリーランスという存在に対しては、「本当にカネ、返せるの?」という目で見るのでしょう。
私は会社員を辞める前、家ではなく、ある投資をしようと思って、融資の相談をしていました。

一部上場企業の管理職だったこともあり、「4,000万円は軽く行けますね!」と言われていました。
それが独立して1年後、同じところに相談をしたら、「2,000万円が上限ですね・・」と渋々。
「会社員時代より稼いでいるのに、なんでやねん!」と。
結局、その投資はしませんでしたが。

少しずつフリーランスに理解のある世の中に変わりつつありますが、正直、まだまだです。

 

孤独を感じる

チームで仕事をすることが好きな人にとって、フリーランスは孤独を感じやすいかもしれません。
お客様の数は少なくした方が「一緒に仕事をしている感」は感じられるものの、
取引がなくなったときのリスクが大きくなってしまいます。

何らかのコミュニティに参加したり、
定期的に人と会うイベントを予定に入れたりすると良いでしょう。

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