「リスクを乗り越えて独立・起業しよう!」
私は、こういうスタンスには反対しています。
リスクと正しく向き合えていないからです。
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リスクとは何か?
リスクとは何らかの「不確かなこと」と「それが発生したときの影響」のことです。
日本語で言うと、一番近いのは危険性だと思います。
ただ、不確かなことには「良くないこと」と「良いこと」があります。
「良くないこと」だけを扱う場合もあれば、
「良くないことと、良いこと」の両方を扱う場合もあります。
独立・起業時のリスクという文脈の多くは、「良くないこと」のみを指すことが多いのではないでしょうか。
金融などですと、両面を扱うことが多いです。(株の急落・急騰など)
例えば、「火災が発生すること」はリスクです。
自らが火事を起こしてしまうこともあれば、近隣の火事から被害を受けることもあります。
自分が起こしてしまうことは注意すれば防げるかもしれませんが、他者からもらってしまうことは、コントロールできないことです。
地震や交通事故なども同じです。
完全に自分のコントロール下に置くことはできません。
そのため、多くの方が火災保険や地震保険などに入っています。
「独立・起業して起こるリスク」だけを考えてはいけない
独立や起業するときには、間違いなく経済的なリスクを意識します。
要するに「稼げないリスク」です。
毎月決まった額が振り込まれる会社員を辞めるのですから、そのリスクは恐怖となってのしかかってきます。
私も妻と子ども、家のローンを抱える身ですから、独立前の恐怖は大変なものでした。
(今も根本的には変わっていません)
ただ実際には、経済的なリスク以外にも、事前に考えうるリスクを網羅しておきたいものです。
準備していないときに食らうのが、一番ダメージがデカイからです。
- 例えば、生き方や思想が全く合わない人が顧客になってしまうこと
- ずっと仕事を依頼して下さっていた顧客が、急に離れてしまうこと
- 一緒に仕事をしているパートナーが忙しくなりすぎてしまうこと
これらは全部、リスクです。
さらに。
「独立・起業に関するリスク」に悩むのであれば、
「会社員を続けることによって発生し得るリスク」も考えるべきでしょう。
- 転勤・単身赴任を命じられる
- 合わない上司が来て、毎日が憂鬱になる
- 担当顧客を変えられて、ひどい目に遭う
- つまらない仕事を任される
- (その結果)スキルが伸びなくなる
- (その結果)市場価値が下がる
- 給料を下げられる
- 部下が病んで、自分がその穴埋めでパツパツになる
- 会社が倒産してしまう
ちょっと考えただけでも、会社員を続けることにも数多くのリスクはあるのです。
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リスクをできる限り管理下に置く
独立・起業で発生するリスクと、会社員で居続けるリスクを思いつく限り挙げ、
それらに対して、打てる対策は打っていきます。
例えば、会社員であることで発生するリスクの大半は、
個人としての自分がブランド化されていれば、避けられるものです。
嫌な上司が来たとき、わけのわからない仕事を任されたとき、
突然、転勤を明示されたとき、
「だったら、辞めますわ」
と正々堂々と言えることが、精神的な安定につながります。
最近ですと、『死ぬこと以外かすり傷』の箕輪さん(幻冬舎)が、そんな会社員ですね。
独立・起業するときも、全く食えない(売上ゼロ)とならないように、
顧客や案件を前もって仕込んでおくことが大事でしょう。
このように、リスクを想定した上で、それが発生したとしても打てる対策を準備しておく。
リスクを放置して、いたずらにポジティブになるのではなく、管理下に置く。
乗り越える必要はないんです。
ただ、言うは易く行うは難し。
私はここに書いているようなことを全く実践せず、
エイヤっと清水の舞台から飛び降りましたので・・(汗)
私が独立支援をしているのも、リスクを管理下において、スムーズに立ち上がって頂きたいからです。
リスクに正しく対応して、少しでも不安を減らし、安心して働きましょう。
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【編集後記】
明日、セミナーで登壇するため、これから山形に向かって飛びます。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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