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大企業は中小企業からもっと学ぶべし

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「あの中小企業が・・」
「社員たった5名のあの会社・・」

大企業の人が、中小企業を嘲るようなコメントをするたびに、正直、イラっとします。
大企業出身で、現在も大企業とのお付き合いもある人間として、言いたいことを書き残しておきます。

 

会社の価値を決めるのは、企業規模ではない

当たり前のことですが、企業の価値を決めるのは企業規模でもなければ、従業員数、資本金でもありません。
それらは企業のミッション・ビジョンを達成するための手段でしかありません。
ちょうど今朝の日経新聞でも、スタートアップに必要な資本が減っていることが書かれています。

にも関わらず、大企業の人になればなるほど(経営者・従業員関わらず)、
その規模に価値を感じていることが多いようです。

企業の価値を決めるのは、どれだけの価値を社会に与えているか?です。
図体ばかり大きくても、価値を与えられていなければ、その企業の存在価値はありません。
そういう当然のことに、そろそろ目を向けた方が良いのではないでしょうか。

 

サプライヤーが情報を持ってくれる環境にあぐらをかくな

大企業を辞めて独立した後、最初に感じたのは情報が入ってこなくなったことです。
それまではサプライヤーが次々と情報を持って来てくれていたのです。

メールやWebなどで情報をいただくこともありましたが、
それよりも有益だったのが、対面での説明だったり、展示会などでした。
このように黙っていても情報が入ってくるし、その情報を元に社内で議論をするので、
その情報・知識が定着しやすい環境にありました。

繰り返しになりますが、そんな環境から独立した途端、一切、情報が入ってこなくなったのです。
自分で情報を集めるように変えた結果、サプライヤーからの情報には偏りがあったことに気づきました。
当然、サプライヤーは(意図する・しないに関わらず)ポジショントークをします。
それにその企業が抱えているサプライヤー自体にも偏りがありました。

皮肉なものですが、自分で情報を集めるようになった結果、
今まで以上にフラットに技術や市場の動向を見られるようになったのです。

ですから大企業に居たとしても、情報は自分で取りに行くのが良いでしょう。

 

中小企業の意思決定スピードを見て驚くべし

大企業と中小企業で最も差があると感じるのは、意思決定スピードです。
このブログで何度か書いていますが、大企業と中小企業の意思決定スピードの差は、私の感覚では「1年」と「5分」くらいの差があります。

大企業の人たちは、経営者を含めてこのスピード感を知らないので、自分たちが遅いことを認識していません。

「取締役会のタイミングに合わせて・・」
「次の経営委員会までに・・」
「今度の定例会の議題にしましょう」

などと言っている間に、数ヶ月・数週間はすぐに経過してしまいます。
あるいは大企業・大組織に良く見られる「他部署への下ネゴ」をしているだけでも同様に時間は経過します。

極論「皆で仲良く決める」のが大企業文化ですから、人数が多いことがボトルネックになっているのです。
にも関わらず、人数の多さを誇って企業価値だと思っているのだから皮肉なものです。

中小企業の意思決定は全く異なる文化です。
良くも悪くも社長の一存。
社内用の説明資料をわざわざ作ったりもしません。(それも良し悪しありますが)
だから5分で決まります。

中小企業には、のんびりゆったりと決めている時間的余裕がないのです。
そんなにゆっくりしていたら、市場からも置いていかれてしまいます。
だから企業の存続に関わるような意思決定すら、サクッと決まるときがあり、見ている私も何度か驚いたことがあります。
そういうスピード感、危機感を、もっと大企業は感じるべきでしょう。

逆に言えば、大企業に驚かれるくらいのスピードで意思決定できていない中小企業は、反省すべきでしょう。
身の軽さを武器にできていないということです。

 

会社のカネを使うことに痛みを覚えているか?

時間感覚だけでなく、大企業はおカネの感覚も異なります。
一言で言えば、おカネを使うことに痛みを覚えていないのです。

自分で頑張って仕事を獲得し、そこから得た利益。
その利益を削っておカネを使うことは、どう考えても痛みを伴うのです。

しかし、大企業の場合、仕事を獲得する苦労を感じているのは一部の営業部門などだけです。
他の部門はその苦労を感じていないのです。
税金が予算として割り当てられる自治体や公的機関も同じでしょう。

するとおカネを使うときには、「これは自分のお金」という感覚になっているのだから恐ろしいものです。
下手すると「予算は使い切らないと」みたいな話になっているのを見ると、大組織に属する人たちの金銭感覚は狂っていると言わざるを得ません。

お客様からいただいた貴重なおカネ。
それを大事に大事に、あたかも自分自身の財布から支払っているかのように感情を伴いながら使っていますか?

情報・時間・おカネ・・etc
本当は人材の話とか、他のことももっと書きたいです。
が、サラッと書いただけでも、これだけ大企業の人は感覚が狂っている可能性がありますので、
まずはご自身をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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【編集後記】
昨晩参加した著者会では、週末起業・複業時代にお世話になった方々と
久しぶりにお会いすることができました。
当時のスピリットを思い出しました。
新しいご縁もいただき、ありがたい時間でした。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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