ランニング・トライアスロン

2度目の正直:横浜トライアスロン完走記

2度目の出場にして、やっと完走してきました。横浜トライアスロン。
3年目となったトライアスロン。
シーズン初戦、6月に控えているバケモノ(五島長崎国際トライアスロン:バラモンキング)に向けた準備の意味もありました。

スタンダードディスタンス(スイム1.5km、バイク40km、ラン10km)に参加してきましたので、振り返りしておきます。

 

海の恐怖を教えられたスイム

先月、江ノ島で開催されたオープンウォーター3,000メートルに出ていたので、「まぁ、大丈夫でしょう」と。
心のどこかで油断があったかもしれません。
海の恐怖を教えられたレースとなりました。。

スタート前は油断していたことなど気づくこともなく、相変わらずドキドキしていました。
レースの雰囲気(先にスタートしているエイジグループがいますので)や、海への恐怖(水温・水質w)、ワクワクなどが入り混じり。

今年から、本レースでは100メートルの試泳が必須となりました。
ここで心拍をしっかり上げるよう、ピッチを上げて。
水温19℃とのことでしたが、ホットクリームを塗ったからか、冷たさは泳ぎ始めれば大丈夫そう。
うん、やっぱり水は汚い(笑)
去年と同様、自分の手くらいまでしか見えないことを確認。

一緒に参加するウェーブの人たちで気合を入れた後、「フワァーン!」というトライアスロン特有のスタート合図。
私は無駄なバトルに巻き込まれないよう、前2列目に位置を取ってスタートしました。
最初100メートルくらいは少し息が上がっても良いから、前に出てラクな場所を取りたい。

取りたいんだけど、周りもそう考えている人が多いらしく、100メートルくらい過ぎても周りの選手の数が減りません。
むしろ人が増えていく。
集団で泳ぐことになれていない私。
しかも視界の悪い海で、いきなり左右から人がぶつかってくる。
ザバっっ!しかも思った以上に波がある。

ようやく第1ブイ(300メートル地点)が近づいてきた頃、身体に異変が起こります。
今まで海の中で経験したことのないほど、心拍が上がっているのです。
ウェットスーツが苦しい。息ができない・・

いやいや、こんなところでリタイアしている場合じゃないでしょう。
去年、せっかく家族が応援に来てくれたのに、自分のバイク姿を見せるまもなく終了してしまった。
今年はバイク姿を見せないと!

でも・・立ち泳ぎしようが、背泳ぎのように空を仰ごうが、全く落ち着きません。
海は泳いで進んでいるときは良いのですが、その場に漂っていると、恐怖が増していくようです。。

周りは同時にスタートした赤キャップの選手達がガンガン泳いでいきます。置いていかれる自分。
5分前にスタートした白キャップの最後尾と思われる選手が、完全に挙動不審になっていました。
でも、心配する余裕もなく、自分がヤバイ。このままじゃヤバイ!!

息苦しくて、今、大きな波が来たら・・沈む・・海が怖い。
急に恐怖心が増してきて、レースどころの状態ではなくなってしまいました。
思わず手を振ってライフセーバーを呼んで浮きにつかまります。

ラ「大丈夫ですかぁ~」
ラ「風も強くて、波も高いですからねぇ~」
ラ「まだ第1ブイですし、先も長いですから、無理しない方が良いですよ~」
ラ「リタイアします~?」
私「いや、まずちょっと休憩を・・」

次から次へとリタイアする理由を並べ立ててきます。
まるで彼らの楽しみはリタイア選手と戯れることなんじゃないかと思うほどに(今思えばですけど)。

私「ウエットが苦しくて」
ラ「久しぶりに着て苦しいなら、止めておいた方が良いですよ~」
私「いや、2週間前に着たときは大丈夫だったんです」
ラ「・・・」

そんな会話をしているうちに、本気でリタイア宣告する選手が同じ浮きに捕まってきました。
その瞬間、ふと我に返ります。

私「そろそろ行きます。ありがとうございました!」

恐る恐る泳ぎ始めましたが、心拍数も落ち着き、集団もバラけていたためか、ようやく自分のリズムで泳げるようになりました。
よし、大丈夫。あとはこのリズムで泳ぐだけだ。

プールなら真下を向いて、自分の思った通りに泳げます。
でも、この濁った海では、いつ他の選手とぶつかるか分かりません。
常に周りを見ようとするため、ついつい顔が前を向いてしまいがち。
また、息継ぎの後も、濁った水が口に入るのを嫌がって、いつも以上に呼吸を早く止めてしまいます。
こういう細かなことの積み重ねが、海でのスイムを難しくしているのでしょう。

1周目を終えたときに時計を見ると18分台。
途中、休憩していた割りには悪くないタイムです。
ひょっとすると、第1ブイまで周りの選手に合わせて、スピードを上げすぎていたのかもしれません。

2周目を終えたときは、35分台でした。
全体的に去年よりも波があって、難易度は増しているように感じました。
ただ、2,000メートル近く泳いだ去年とは異なり、今年はほぼ1,500メートル。
ヘッドアップを上手く使いながら、あまり蛇行も大回りもせず、進めたようでした。

今回、最も楽しかったバイク

ピンチだったスイムを乗り越えてトランジションへ。
横浜はスイムアップからトランジションエリアまで約400メートルあります。
キャップとゴーグル、時計を外しておなかにしまい、ウエットの上を脱ぎながら走ります。
心拍が上がらない程度に、でもちゃんと走りながら。

仲間の応援に応えて、気持ちを落ち着かせます。
(妻と息子がいないけど、バイクの方に行ったのかな・・?)
トランジットエリアでバイクの準備をしていると元帥から声をかけられます。
元帥はトランジットが速いので、私も急ぎます。
バイクグローブとアームカバーをつけるのは止めて、そのままで行きました。

トランジションエリアから出る頃、中学校の同級生に会いました。
彼もほぼ同じタイミングでスイムアップしていたようです。
バイクスタートは同じタイミングとなりました。

バイク・トライアスロン暦ともに私より長い同級生は、スムーズなペダリングで私より前に出て行きます。
昨年、パンクした箇所・路面に気をつけつつ、周りの様子を見ながら、まずは自分のペースで進みます。
6周もありますから。

全体的にフラットなコースだからでしょうか。
比較的、自然体で進んでいるつもりが、いつものレースより周りが遅く感じます。
同級生を含め、チマチマと抜いていきました。

山下公園前に戻ると、チームメイト(今回は応援のみ)と家族からの応援を受けました。
ここは頑張りポイント。
息子の応援に応えなければ、何のためにスイムのピンチを乗り越えたのか分かりません(笑)
帰宅後、「カッコよかった」と言ってもらえたので、トライアスロン人生、もう満足しました(爆)

2周目、同じく頑張りポイントでガンガン進む。
3週目、家族が居なくなりました。
息子のサッカーの試合に向かったようです。
ここまでで半分。

頑張りポイントで体力を削っていたので、その後はもう少しマイペースで。
一緒に走っていた元帥・同級生との差を見る限りは、悪くないペースで進んでいる様子。
山下埠頭内の逆風の場所、山下橋の登り以外は、目標としていた30km/h以上をキープ。
4周目後半から5周目前半にかけてが、一番垂れてしまったかも・・

5周目の最後、女子トップと思われる選手がいい勢いで抜いて行きます。
(先ほど確認したら、20-24歳女子のトップでした)
でも、食いついていけないペースではありません。
せっかくなので、上手い選手の動きを見させてもらおうと着いていきます。

さすがにコーナリングが上手で、コーナーのたびに差を広げられます。
平地でのパワーはほぼ変わらないらしく、下りは私の方が速いようで、1周は着いていけました。
ただ、給水してペダリングが落ちている間にあっという間に差を広げられて、そのまま見えなくなってしまいました。
ラスト1周、集中できたのは、この女子選手のおかげです。

全体的に、今回のレースで一番楽しめたのがバイクでした。
上手くペダリングできたときの加速感、巡航速度の速さは、過去のレースでは感じたことのない爽快さでした。
逆風のときや、集団に囲まれてしまったときの対応など、まだまだ改善したかったところもありますが、多少は成長を感じられました。

公式結果を見ると、本レースではスイム順位・ラン順位よりもバイク順位が上でした。
いつもバイク順位が一番低いので、これは嬉しい結果です!
(スイムとランがだらしなかった、というのは置いておき)

 

マラソンペースが限界のラン

バイクを終えてランに入ります。
いつもバイク後のランはスピード感を感じず、無理にペースを上げて疲れてしまうので、時計でペースを確認しながら。
心拍数的にも、せいぜいキロ5分を切る程度が良さそうです。

いつもトライアスロンのときは、マラソン以上にフォームが小さくなりがちです。
バイクまでで疲労しているので、小さいピッチ走法になってしまうのでした。
筋疲労を感じつつも、五島を意識して、できる限り大きなフォームに戻します。

2km過ぎても、3km過ぎても、キロ5分を切る程度が良さそうです。
これ以上は無理できない。
ようやく分かってきたのですが、スタンダードディスタンスのランは、マラソンペースが限界なのでしょう。(私の場合)
過去のレースを見ても、皆、似たようなキロ5分前後のペースです。

結局、そのままキロ4:50~5:00のペースを保ちながら進みました。
エイドは十分にあるので、2~3回に一度寄る程度。
シャワーがあるので、2周目と3周目はかけてもらいました。
曇天だったのですが、レースをするには、それでも最後は暑くなったのです。

DNFだった知人、チームメイトやその奥様が応援してくれます。
もう家族は居ませんが、応援してくれる全ての人たちに感謝です。
水色基調のゴールエリアが眩しく輝いて見えます。
最後はキャップとサングラスを外して笑顔(のつもりw)でゴール!!

今回、水とスポーツドリンク以外のエネルギー補給をしなかったので、ゴール後のバナナが激ウマでした。
ランの後半からエネルギー切れを感じ始めていたので、やはりスタンダードでも1回は補給を入れた方が良さそうです。
そんなわけで2回目のチャレンジとなった横浜トライアスロンを完走できたのでした。

勝手に評価:世界トライアスロンシリーズ横浜大会(エイジの部)

エントリーしやすさ:★★☆(抽選、チャリティーに申し込めば価格は上がるが確実)
会場までのアクセス:★★☆(首都圏の近場のレースは貴重。日帰りでできるようにしてくれたら、なお嬉しい)
海のきれいさ:☆☆☆(自分の手が見える程度、周りの選手はぶつかる直前にしか分からない)
コース:★★☆(スイム2周、バイク6週、ラン2.5周、スイムの制限時間が厳しい、横浜でテンションは上がる)
応援:★★☆(山下公園付近の応援は多い。山下埠頭内はエイドと審判のみ)
エイド:★★★(バイクは止まらないと補給できない、ラン:水とスポーツドリンク、塩)

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【編集後記】
スタンダードディスタンスの翌日としては、過去最高に身体中が痛いです。。
風呂に浸からず、シャワーだけだったのが悪かったか。。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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