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中小企業診断士1次試験7科目と実務の関係(私の勝手な主観)

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独立診断士として働いていますが、
改めて診断士1次試験に含まれる7科目と、実務の関係を整理してみました。

なお、私の主な仕事はIT企業向けの商品・サービス企画やマーケティング支援が中心です。
その辺りを踏まえてお読みいただければ。

 

企業経営理論

経営コンサルタントである診断士の最重要科目です。
戦略・組織・マーケティングの3分野を含んでいます。

戦略論もマーケティング論も、そして(おそらく)組織論も、
専門家から見たら概略過ぎるだろう!という内容です。
ただ、今まで経営を全く学んでこなかった受験生にとってはちょうど良い深さなのかもしれません。

実務で使えるようにするためには、何らかの形で自分のフォーム・型に落とし込む必要があると感じています。
例えば、テキストでは「経営理念・ビジョンが大切」というようなことが書かれています。

しかし、それらが定められていない、あるいは組織に浸透していない企業に対して、
どのようにアプローチすることで、経営理念やビジョンを定め・浸透させていくのかは書かれていません。
しかも社長に「理念が決まっていませんね。何にしますか?」と伝えたところで何も決まりません。
むしろ質問した時点で怒ってしまうかもしれません。

このように実践でコンサルティングに理論を使おうとするならば、
自分なりのフォームや型が必要になると感じています。
戦略論だけでなく、他の分野も同様でしょう。

なお、組織論については特に法的な面からのアプローチに関しては、専門家の社会保険労務士を頼った方が良いでしょう。
診断士としては、組織が向かいたい方向性と規則をどうすり合わせるか?の方が大切だと感じています。

マーケティングも、特にWebマーケティングなど技術も知っていないとできないことは、
専門家に委ねた方が良いでしょう。
いずれにしても、専門家に使われるのではなく、しっかりと協業できるように基礎知識は持っておきたいものです。

 

財務・会計

私が受験生時代に最も苦しんだ科目です。
完全ど素人から始めてしまったからなのですが。
私にとっては、このタイミングで受験という形で会計の基礎を叩き込んだことは、かなりありがたいことでした。

言うまでもなく、経営にとってお金は最重要項目の1つです。
常に社長の心配事・関心事でもあります。
その心配・関心事に全く関われないようでは、経営コンサルタントとは言えないでしょう。

現時点でも得意ではありませんが、最低限の管理会計を身に着けていることによって、
ほとんどの業務で困ることなく対応できています。
むしろ、会計の素人だからこそ、社長が分かりやすいように伝えられている部分もあるでしょう。

こちらも教科書的なことを伝えるのではなく、
社長には判断してもらうための要点を伝えるように気をつけています。
要点を伝えるのに、この本は参考になりました。

運営管理(オペレーション・マネジメント)

小売と製造業が顧客でない限り、役に立たないのでは?と言われがちなのが、この科目。
まぁ、そういう面がないわけでもないのは確かで、細かな単語を覚えることに関しては、そうだと思います。

ただ、小売や製造業という我が国でも大きな割合を締めている企業の運営が、
どのように行われているのか?を知ることは、
ある意味では経営コンサルタントとしての基礎だと思います。
だからこそ、1次試験・2次試験ともに重要な位置を締めているのでしょう。
(2次試験では事例Ⅲが製造業の事例です)

また、製造業の業務プロセスの考え方などを知ることは、
製造業に限らず、業務プロセスの改善をするのに役立ちます。
特に日本はホワイトカラーの生産性が低いと言われて久しいので、
このような考え方を知っておくことは、業種業態に関わらず、必要なのかと思います。

 

経営情報システム

私が中身をもっと変えた方が良いと思う科目の筆頭です。
経営コンサルタントとして学ぶべき知識ではなく、情報処理技術者試験の焼き直しのような内容になっているからです。

経営をする上で、情報システム(IT)を使うことは、中小企業にとっても当然のこととなってきました。
今は使えてなくても、心のどこかで使いたいと考えている経営者は多いです。

「難しそうだから、自分ではできない」
「若手に任せてやらせているけど、何をやっているのか分からない」

そういう経営者は多いです。
また、ITに詳しい経営者であったとしても、自分がかつて触った頃のまま、知識が更新されていないケースがあります。
クラウドを使えば月1,000円で済むことに、わざわざパソコンやサーバーを購入しようとしてしまったり。

いずれのケースにおいても、いきなり技術の詳細を伝えるのではなく、
概要、特に使い方(操作方法を教えるのではなくユースケース)を伝えるのが良いでしょう。
そのためには「ITを使うと何ができるのか?」を知っていることが最重要でしょう。

より具体的になったら、専門家を呼べば良いのです。

 

経済学・経済政策

受験後、「使っていない」という人が最も多いナンバーワン科目ではないでしょうか(笑)
私も全然使っていないので、ほぼ忘れました。。

 

経営法務

財務・会計と同様、このタイミングで叩き込んでおいて良かった科目です。
受験の上では、2次試験にも関係しないので、軽い科目のポジションです。

しかし、事業を推進していく上で、契約は見逃せない重要なポイントです。
顧客企業とパートナー企業の間の契約など、関わることが以外に多いのが実態ではないでしょうか。
もちろん、最終的には双方企業の弁護士が動くことになるので、専門家である必要はありません。
むしろ専門家ではないからこそ、法律家の視点ではなく社長の視点に立って、気をつけるべきポイントなどをお伝えできるのではないでしょうか。

ちなみに、独立すると顧客企業と契約を交わすこともあるので、自分自身にも関係してきます。

 

中小企業経営・中小企業政策

受験の上では軽視されがちな科目です。
しかし、独立して公的機関に関わるのであれば、実は最重要科目なんじゃ?と思うほど常識的に使われています。

社長は「中小企業診断士なら、こういうことは知っている」と思い込んで(笑)、
マル経融資や小規模事業持続化補助金のこととかを聴いてきます。
常に中小企業庁まわりの政策については、把握しておく必要があるでしょう。

と書きつつ、私はこういうのを覚えるのが苦手なので、
「すみません、この辺り、あまり詳しくなくて」とすぐにギブアップしてしまいます(爆)

公的機関で活躍したい方は、受験が終わってからで十分ですから、
情報をキャッチアップするようにしましょう。
きっと周りに詳しい先輩がいますから、セミナーなどに参加して(お金を払って)、教えてもらうのも良いでしょう。

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【編集後記】
今週は明らかに運動不足です。
水曜日に約Ⅰヶ月振りに泳ぎましたが、大変なことになっていました。。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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