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学校や資格の勉強を早く卒業すべき理由

平成27年度 中小企業診断士試験の合格発表がありました。
2次筆記試験を突破した時点で99%は合格が決まっていたようなものですが、
口述試験を終え、「試験」のフェーズは終了となりました。

試験を突破された方、本当にお疲れ様でした。
これから実務経験を積んでようやく経済産業省に登録されるわけですが、
ここからが真の学びの場であり、本当の試練と言っても過言ではありません。

脅かすつもりは全くありません。
今後は楽しいことの方が多いでしょうが、
同時に「自分はどうしたいのか?」を試される時期に入ります。
もう、「試験合格」という周りと共通のゴールはないのですから。

 

お勉強を続けてしまう人たち

前置きが長くなりましたが、この時期の合格者に、私が毎年伝えていることがあります。
「お勉強はもうお終いにしましょう」と。

中小企業診断士を受験する方は、非常に真面目な方が多いのが特徴です。
資格ごとに受験者のキャラが変わってくるのですが、
(明確な違いで言えば、例えば、社労士は女性が半分くらいいます)
診断士は、本当に真面目・堅物です。

そんな真面目な方々が合格後、何をするのか?というと、
大半が「お勉強」を続けてしまうのです。

次は社労士だとか、簿記だとか、資格取得を続ける人。
あるいは診断協会で出会った勉強会・研究会に出続ける人。

どちらも悪いことではないのですが、明確な目的がなければ、それらはただの趣味です。

もしこういう活動を続けるのであれば、何のために?いつまでに?何を得る?という目標をしっかりと確認しましょう。

 

知識よりも、その運用方法(知恵)が求められている

では、お勉強を止めてどうするのか?ですが、私は実践に入るべきだと思っています。
今までテキストや問題集で学んできた知識を実際に使ってみるのです。

そういう意味では、実務補習という場があることは、合格者にとって喜ばしいことだと思います。
(マイナス面もあるとは思っていますが、それはまたの機会に)

知識を使ってみることで、知識が紙の上のことではなく、生身のものとして感じられるようになってくるでしょう。
それと同時に、知識はあくまでも必要条件であり、十分条件ではないことに気づくはずです。

テキストに書いてある正論を語っても、社長が理解できなければ、その会社は成長しません。
分かりやすく説明し、腹落ちしてもらって、社長が行動することが、最初の一歩です。
しかし、その一歩すら、実際には難しいことが分かるでしょう。
相手は紙ではなく、生身の人間なのですから、当然です。

また、どんなに美しいフレームワークを使っても、実際のマーケットと対峙すると、そう簡単に革新的なアイデアは生まれてきません。
診断先企業がどうやって新たな価値を生み出すのか?悩みます。
同時に、それを考え始めると、他にも悩むことが出てきます。
自分自身がどうやって診断先企業に(周りや先輩診断士と異なる)価値を提供するのか?という問題です。

何れにせよ、紙の上でのお勉強を卒業して実践に入ると、
知識そのものよりも、その使い方、つまり知恵が求められていることに気付きます。

世の中の流れから見ても、知識そのものはググればいくらでも出てくるのですから、
知恵の方が重んじられるのは、当然のことかと思います。

 

顧客とのやりとりこそ最高の学び

診断士に限った話ではありませんが、顧客との直接のやりとりが、学びとしては最も質の高いものになると感じています。
商品やサービスの提供者側の視点は、常に(程度の違いはあれど)偏りが発生します。
顧客と会話することで、新しい視点からの見方・考え方が分かり、その偏りが是正されていきます。

私自身、過去に成長を感じたときには、必ず良い顧客との出会いがありました。
顧客との直接の接点が欲しくて、独立をしました。
マーケットから学び、行動すること。
これが試験合格後に行いたいことだと感じています。

最後に一点、補足をしたいのですが、
世の中の中小企業診断士を見ていると、自ら顧客を見つけている人が少なすぎて悲しくなります。
非常に多くの診断士が、公的機関・金融機関などから頂いたお仕事だけで生計を立てているのです。

それをゼロにする必要はありませんが、
自分で顧客を獲得する苦労を知らずして、顧客企業の苦労が理解できるのか?と疑問に思います。
士業であっても事業である限り、営業活動から逃れることはできません。
にも関わらず、「営業」から逃げて「お勉強」しているとなると重症だな、と感じてしまいます。

自分で苦労してつながった顧客との直接のやりとりは、最高の学びです。
そういう場を自分自身で作っていきましょう。

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【編集後記】
今更ながら、Amazon Prime Musicを使っています。
良いですね、これ。
普段、自分では買わないような曲も聴くことで、思わぬ音楽との出会いがあります。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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