書籍(紹介)

教育という一大事業 #570

こんばんは。渋屋です。

 

今日は社内の勉強会講師として、丸1日プレゼンテーションの日でした。

朝9時から夕方6時近くまで、立ちっぱなしの喋りっぱなし。

 

やるたびに、プロの講師というのは凄い人達だと思い知らされます。

とにかく疲れるのです。

しかし、疲れ切ってしまうほど、熱を入れてプレゼンをした、という自負もあります。

 

一昨日にご紹介(日本の成長戦略 #568)した本についてです。

 

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日本という資源が少ない国を成長させるためには、人財育成は欠かすことの出来ないことです。

それは本書を読む前にも認識していたことでした。

 

しかし、その人財育成、つまり教育というものは、国家をあげての一大事業なのだ、という認識は持っていませんでした。

 

本書では、スイスやシンガポール、デンマーク、フィンランドといったクオリティ国家が、教育をどのように行っているのか?がまず紹介されています。

 

スイスの例で驚いたのは、教育が大事であるとしつつも、大学進学率は3割に満たない、ということです。

大学を卒業してから職能教育を受けると、一人前になるのは、30代半ば頃になってしまいます。

しかし、クラフトマンシップ(職人芸)を身につけるために、中学卒業後から修行をすれば、20代半ばで一人前になることができます。

 

大学に進学するのは、本当に努力を重ねた一部の人で良い、と割り切っているのでしょう。

 

===(引用ここから)===

スイスの人たちは、アメリカに倣って猫も杓子も大学に進学することは、クラフトマンシップを失って国際競争力を弱める最短距離のやり方だ、と指摘していた。

===(引用ここまで)===

 

職人を大切にするからこそ、その産業は強くなるし、猫も杓子も大学に入れて時間やお金を無駄にすることも無くなるのでしょう。

少子化が始まり、受験競争率が1倍を切ることが増えた日本の大学受験。

それも根底から見直す必要があるのだ、と改めて感じたのでした。

 

では、どういう人たちが大学に入っていくのか?

韓国の例をご紹介します。

 

アジア通貨危機以前は、日本と同様に英語が苦手だった韓国。

このときの危機感を元に、韓国は徹底した英語教育に舵を切ります。

 

===(引用ここから)===

これに大学側も呼応した。ソウル大学、高麗大学、梨花女子大学など韓国のトップ校では、受験資格をTOEIC 800点以上としたり、(中略)

ちなみに、日本では英語教員のTOEICの平均スコアが中学校560点、高校620点という統計があり、日本の英語教員は韓国では大学に入ることのできないレベルということになる。

===(引用ここまで)===

 

合格基準ではなく、受験資格がTOEIC 800点だそうです!

700点台の私は、大学すら受験できない、ということになるわけです・・・(>_<)

英語教員が私より英語できないのだったら、日本の学生の英語レベルが上がる訳がない、と妙に納得してみたり。

 

いずれにせよ、TOEIC 800点を超えるほど猛勉強する高校生でなければ、大学を受験するな、というわけです。

 

クオリティ国家は、このように戦略的に人財を育成しています。

 

さて、日本はどうするのでしょうか?

唯一分かっていることは、教育は一大事業。時間が掛かるということです。

もういつまでも横並び均一化教育は行っていられないということでしょう。

 

私にできることは、私の家庭なりの戦略をもって、我が子の教育戦略をしっかり考えるということでしょう。

蛙の子は蛙、という諺を刻み込みつつ・・・(^^;

 

■終わりに

仕事が山盛りになってきました。

そんな中、今日一日は講師業務だったので、他が何一つ片付いていません。

一気に集中していきます!

 

今日も素晴らしい1日になりそうです。感謝!!

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