NTTドコモさんの法人向けWebページで、情報セキュリティ入門の連載をしています。
これまでのところ、2回目までが公開されました。
- 【第1話】情報セキュリティとは、何を守るのか?(2017年10月30日公開)
- 【第2話】無駄なセキュリティ投資を防ぐには?(2017年11月6日公開)
第3話は既に校了しています。
それで終わる予定だったのですが、追加の依頼をいただき、今は第4話の企画段階です。
中小企業にとっても、情報セキュリティは避けられない問題になってきました。
記事を一読いただければと思います。
(もちろんご相談も承っております)
今日はそんな、私が情報セキュリティの記事を書けることに対して考えたことを。
効率的な勉強は、果たして正しいのか?
最近、私は「効率的な学びは正しい姿なのか?」と疑問を感じています。
私はこれまでに情報処理技術者やIT関連ベンダー系資格(MicrosoftやCiscoなど)、
そして中小企業診断士の資格勉強をしてきました。
資格取得など、カリキュラムに沿った学習は、何かを体系立てて学ぶのに適しています。
簿記の基本の「キ」すら知らなかった私が、経営コンサルタントとして活動できているのは、
中小企業診断士試験のカリキュラムに沿って、効率的な学びができたからです。
その一方で、私が今、IT企業の支援や、システム・ツールの導入支援をできているのは、
ITに関わる雑多な学びと実践を繰り返してきたからです。
効率的な勉強をサプリメントに例えると、雑多な学びと実践の繰り返しはホールフードです。
新しい分野を学ぶためのキッカケはサプリメントの方が効くかもしれませんが、
自分の血肉となって顧客に価値を提供できるのは、ホールフードの方だと感じます。
雑多な学びと実践の繰り返しが、自分の「売り」をつくり出す
例えば、私は今、中小企業のIT導入支援をしています。
しかし元々は、大企業(業界的に言う「エンタープライズ」「エンプラ」)のIT動向を20年近く追いかけてきました。
その経験が今、中小企業の支援をするのに間違いなく役立っているのです。
私は「情報セキュリティ」の専門家ではありません。
それでも、冒頭でご紹介した情報セキュリティ入門の記事を書いたり、セミナーで話せるのは、
- ITインフラ系エンジニアとしてセキュリティ製品に数多く携わってきた
- それらセキュリティ製品を顧客に運用してもらうため、相談にも乗っていた
- 大企業の管理職として、社内の情報セキュリティ教育やISMS・ISOなどを浸透する立場にあった
- 逆に社員として、教育を受ける立場にもあった
という雑多な学びと実践が繰り返されているからです。
ITに関して言えば、このように20年以上の経験があります。
そのときどきの顧客ニーズに合わせて、必要な知識・経験を切り出してお渡ししているイメージです。
言わば「引き出しが多い」のが、私にとってのITという分野です。
ITに関しては分野を特定せず、広く何でも学び、実践してきたことが、今の私の「売り」をつくっています。
「無駄な学びなど1つもなかった」と言えるでしょう。
最近、大企業の事例を見ると「これは中小企業には関係ないかな・・」と思うこともありますが、
今まで通り読むようにしているのは、ホールフードの利点を感じているからです。
効率的な学びは砂上の楼閣
このように考えると、一層、自分の「売り」を強くしていくのならば、
教科書的でサプリメント的な学びだけを繰り返しても意味がありません。
顧客の置かれた状況に沿って、様々な引き出しを組み合わせてお渡しできるような
強固な知識・経験を身につけるには、サプリメントだけでは足りないからです。
ちょっと変わった状況に置かれたり、ひねった質問を投げかけられただけで、サプリメント的知識は瓦解してしまいます。
キングダム(王騎将軍)的に言えば、
「積み上げた経験が少なすぎます」
「六将云々言う前にとりあえず百戦ほどこなしてほしいものです」
ということなのでしょう。
(分かったような、分からないような・・)
ちょっと思うところがありましたので、無駄になっても構わない学びと実践に突入していきます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【編集後記】
トレランの筋肉痛はやはりカラダの奥底にきます。
昨日より今朝の方がひどいような・・(汗)
ちゃんとマッサージ受けて、プールも行ったんですが。。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【Facebookページはこちら】
「いいね!」すると、ブログ更新のお知らせを受け取れます。
たまに気になるニュースなども通知しています。
ブログ村ランキングに参加しています!
応援のクリックをしていただけると、嬉しいです。
にほんブログ村