こういう仕事をしているので、
「好きなことで独立できますか?」
と聴かれることがあります。
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私の答えは、
実はその質問者によって変えています。
「好き」の定義が人それぞれだからです。
もし「好き=人に指図されなくてもやり続けてしまう」
だったら、「はい、できますよ」と答えます。
好きで、暇さえあればやり続けてしまうことであれば、
既にその分野においてはプロ級の実力のはずです。
それだけの実力があれば、独立しても
人並みに食べる分には困らないでしょう。
■
一方、「好き=何となく憧れている」とか
「やったときに楽しくなる」ということでしたら、
「止めておいたらどうですか」と答えます。
カッコイイから憧れているという程度だったり、
やっているときだけ楽しいという程度では、
時間の全てを投下しているプロには叶いません。
それに憧れているだけの状態は、
本当にその仕事の中身を知っているわけではないので、
実情を知ると心が折れてしまうことが多いのです。
「楽しい」のも、刹那的な感情だったら続きません。
仕事における真の楽しさとは、
「突き抜けてとにかく楽しい」ということではなく、
「大変さの中に楽しさを感じる瞬間がある」という
感じなのではないでしょうか。
■
「好きなことで独立する。仕事する。生きていく」
この手のメッセージが溢れる世の中ですが、
現実は厳しいものです。
●起業家の42.1%が月商30万円未満――日本政策金融公庫調べ。
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1701/31/news081.html
この記事によると独立・起業した人の約4割が月商30万円未満。
50万円未満だと約6割にもなってしまいます。
「好きなこと=楽(ラク)なこと」ではありません。
他者から見ると修行僧のようにやり続ける必要があります。
でも本人は好きなことだから、修行僧並みにできてしまう。
そういう人たちが、ちゃんと食べ続けることができるようになるのでしょう。
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