普段私たちは、世の中の変化に薄々気づいているものの、
「まぁ、まだ大した変化じゃないでしょ」
と、その変化の重大さを見逃してしまいがちです。
大体、気づいたときには「とっくに遅い」のです。
なぜ、このようなことになってしまうのでしょうか?
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ネットワーク外部性とは?
例えば携帯電話やスマートフォン。
「まだ持たなくて良いや」などと思っていたら、あっという間に広がりました。
持っていないことが不便に感じてしまい、追いかけるように入手した方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これは携帯電話やスマホが「ネットワーク外部性(ネットワーク効果)」のある商品・サービスだからです。
ネットワーク外部性とは、その商品・サービスの利用者数が多くなるほど、その商品・サービスの価値が高まることです。
典型的なのが電話です。
加入者が1人しかいなかったら、誰とも電話できず、その価値はゼロです。
2人になったら、自分以外の1人と会話できますが、そのために高価な電話は買わないでしょう。
インターネットも同じです。
また、WindowsやOfficeなどのソフトウェアも同様です。
他の人が使っているソフトウェアを自分も使うと、サポートも受けやすいですし、ファイルを交換したときの不具合も少なくなります。
また、多くの人が使っていると、付随する商品やサービスも多く登場します。
iPhoneやAndroidのアクセサリー・ケースは多く売っていますが、その他のスマホのそれらは滅多に見かけません。
利用者が多いから、付随品が多く登場するのです。
このように利用者数が増えることによって、その商品・サービスの価値が高まることをネットワーク効果と言い、
それは未利用者(外部)から見ても価値が高いものになるので、ネットワーク外部性とも言うのです。
商品・サービスの価値は、利用者数の自乗に比例する
電話の利用者が10人のとき、全ての人が自分以外の9人と会話できるので、全部で45の組み合わせができます。
これが100人になると、全部で4,950通りの組み合わせになります。
電話の価値は、どれだけ多くの人と会話できるかで決まります。
利用者が10人から100人と、10倍になったとき、
会話できる相手の数は、45人から4,950人と、その価値は約110倍になっています。
一般的に、利用者数がN人のとき、組み合わせ総数は N × (N-1)/ 2 通りになります。
したがって、その組み合わせは利用者の自乗に比例して増えていくのです。
ちなみに通信ネットワーク規格の1つであるイーサネットを発明したメトカーフが、
「通信ネットワークの価値は、接続するシステムの数の2乗に比例する」という法則を提唱しています。
ムーアの法則ほど有名ではありませんが、この法則は通信ネットワーク以外の価値についても通じます。
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私たちが変化に気づきにくい理由
話がだいぶ逸れましたが、このように大きな変化は比例で起こるのではなく、2乗(自乗)で起きていきます。
凄まじい勢いで価値が高まっていくので、それが商品・サービスの場合、強烈な魅力を放つようになるのです。
結果として、数年前には意識もしていなかった商品・サービスが、気づくと私たちの生活に浸透しています。
私の例で言えば、10年前にはスマホを持っていませんでしたし、FacebookやTwitterなどのSNSも利用していませんでした。
まさか、この10年でこれだけの変化が起きるとは、当時は全く考えていませんでした。
マラソンも、ランニングをする人が増えたことから、魅力的な大会が増えました。
間違いなく、その恩恵を受けている1人です。
電話やインターネット、ソフトウェアなど、世の中のインフラに近いものの価値は、
その利用者の2乗(自乗)で増えていく。
そのことを少し意識しておくだけで、「あんなマイナーなもの」という見方はできなくなります。
今ですと、「人工知能?仮想通貨?んなもん知らん!」などと言っていると、危ないのではないでしょうか(笑)
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【編集後記】
今日はバイク(自転車)のトレーニングに行ってきます!
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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