メルマガ:非常識なコンサルタント

私たちは人の話なんて聴いちゃいない

先週末の2日間、ひたすら傾聴のトレーニングを行っていました。
そこで気づいたことがありました。

いかに私たちが人の話なんて聴いちゃいないか、を。


私は今まで、しっかりと傾聴を学んだことはありません。
そんな私が、この週末にドップリと「傾聴」の世界に浸りました。
それも偶然、日本の第一人者にアドバイスをもらいながら。

しかも、日本を代表するエグゼクティグコーチに、
ド素人な私が「傾聴」をするという、吊し上げ的なオマケ付きで、、、
(もちろん、学びが多かったですけど)


実際にやってみて、傾聴には全身全霊の集中力が必要だなぁ~と。
ちょっとでも気を抜くと、相手との関係が「切れる」のが分かるのです。

言葉で現れてくる情報は、相手全体を100としたら、せいぜい3くらい。
残りの97は、相手の表情や呼吸、姿勢などから「感じる」のです。
だから、五感をフル活動させて、やっと傾聴をはじめることができます。

だから、相手の言ったことをメモしようとして、ノートに目を移した瞬間とか、
あるいはノートに書こうとして漢字が出てこなくて悩んだ瞬間とか、
ノートに走らせたペンの音が気になったときとか、

本当に一瞬で相手との関係が切れてしまいます。

プロの方々曰く、慣れてくると、その高い集中力を保ちながら、
メモを取ったりもできるようになるそうですが。

バイク(自転車)の上級者が、高速で走りながら
めっちゃリラックスして、ドリンク飲んだりしてるのと同じですね。

まぁ、素人の私には全く無理でした。
かなりのトレーニングが必要なのでしょう。


ここで分かったのは、
日頃、いかに私たちが相手の話なんて聴いちゃいないか。

まずは、言葉しか聴いていない時点で100のうち、3しか理解できません。
さらには、相手が言ったことに対して、どう返答しようとか、
あるいは言ったことを分析して考えたりとか、
そういう思考に及んだ時点で、おそらく1とか2しか聴けていないのでしょう。

これ、コンサルティングをする上で、
とてつもないロスをしているのでは?と思ったのです。

経営や事業に対するコンサルティングと、
人の内観を扱うコーチングなどではアプローチが異なるのは当然です。

ただ、経営者も人間。
思考だけで考えて良いプランよりも、
本当に感情や腹から納得したプランを実行したいはず。

常にとは言わないまでも、要所要所で、
傾聴してみようと思ったのでした。
その前に傾聴のトレーニングが必要ですけどね、、

内観とコンサルティングを融合させたもの。
それが現時点で私が目指している新しいサービスです。

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