こんばんは。渋屋です。
先日、ある方から相談を受けました。
新しい事業を検討していて、事業計画を立てるのを手伝って欲しいとのことでした。
面白そうなので、その場で支援決定。
色々とお手伝いしているのですが、その中で出てきたのが損益分岐点分析です。
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支援依頼をして来た方は、収支のシミュレーションは既に作成していました。
毎月、この程度の売上が発生し、この程度のコストが掛かるであろう、という予測(希望)です。
そこで、このコストを固定費と変動費に仕分けする作業を行いました。
固定費とは、その事業を行うに当たって、必ず必要となるコストです。
飲食店で言えば、毎月支払う店舗費用が固定費です。
ITシステムを購入した場合は、その減価償却費やリース費用が固定費になるでしょう。
一方、変動費とは、売上に比例して発生するコストです。
飲食店で言えば、材料費が変動費に相当します。
ラーメンであれば、ラーメンが売れるほど、麺や野菜・チャーシューなどのコストが比例して上がっていきます。
今回相談されたITシステムの場合は、ライセンス費用が変動費となりました。
ITシステムが売れれば売れるほど、ライセンス費用が比例して上がっていくからです。
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中小企業診断士試験に出てくるような損益分岐点分析では、変動費(率)と固定費が与えられるので、単純計算するだけで、損益分岐点売上高(損益がゼロとなる売上高)が分かりました。
しかし、実務においては、この変動費と固定費の分解が、結構、難しいことが分かりました。
固定費・変動費の区分にはガイドラインがあります。中小企業庁方式、日本銀行方式などです。
ただ、実務では1つ1つ、「これは売上に比例するのか?」と確認する必要があり、試験と現場での違いを認識したのでした。
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こういう活動を通して、教科書的な知識が使える知識になっていくのでしょう。
支援依頼をしてきた方々には、損益分岐点売上高の出し方を中心に、いくつか事業計画の立て方についてのお話しをさせて頂きました。
学んできたことで、人のお役に立てるのは嬉しいですね。
まだ継続する活動となりますので、中小企業診断士の勉強・活動を通じて学んだことを、血肉に変えていきます。
■終わりに
今日は会社から外に出て、丸1日かけて、部門を跨いだディスカッションをしました。
より会社が良くなるように、建設的なディスカッションができました。
今日も素晴らしい1日になりそうです。感謝!!
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