独立してから、一刻も早く抜け出したいと思っていた
悪習慣がありました。
■
独立直後は仕事がありません。お金がありません。
今日・明日食べていくこともままならず、
ただ預金残高が減っていくのを見ているだけ、
という状況も多いでしょう。
このようなときに、案件が入ってくると、
「顧客がお金に見える」
現象が発生します。
私も独立直後には、感じていた現象です。
■
ただし、こんな状況にあって、良いはずがありません。
顧客を人としてではなく、モノであるお金に見た瞬間、
失われるものがあります。
顧客は感情を持った生き物ですし、
コンサルティングやセミナーを申し込んでいる時点で、
何らかの悩みや課題を抱えています。
にも関わらず、顧客をモノ・カネに見た瞬間、
そんな悩みや課題を汲み取ろうとする意思がなくなります。
これでは、コンサルティングが成立するわけがありません。
イエローカードです。
■
お金を支払ってくれるのは、間違いなく顧客です。
私たちの生活を支えてくれるのも、顧客です。
しかし、順番は間違えないようにしたいものです。
まず、サービスを提供することで、顧客が満足する。
その結果として、お金が支払われるのです。
前金だろうと何だろうと、それは契約上の話であって、
本質的な順序はこの流れです。
だから、顧客がお金に見えてしまったときには、
一度冷静になりましょう。
この顧客にどのような状態になってもらいたいのか?
そのために自分は何をできるのか?
大事なことに集中するうちにお金のことを
いったん忘れることができれば、しめたものです。