小池都知事の公約「満員電車ゼロ」が話題になっています。
満員電車が多くの人にとっての大きなストレスになっていることは、間違いない事実でしょう。
ただ、その実現に向けて掲げられている公約には疑問を感じます。
皆で同じ時間に出勤する必要ありますか?
都知事の立場として、満員電車に対する意見を述べるのは当然のこととして、
会社側の立場に立てば、政治に頼る前に、やることがあるでしょう。
私は通勤電車に乗るたびに、本当にこれだけ多くの人が、
ギュウギュウに詰め込められた電車に乗って出勤する必要があるのか?と感じます。
製造ラインで働く人が労働者の中心だった頃は、
皆で同時に同じ場所に出勤し、昼休みも同時に取るのが当然だったことでしょう。
しかし今、通勤電車に乗っている人の多くはオフィスワーカーです。
ミーティングならWebで出来るし、事務処理もオフィス以外でできます。
その程度のITインフラは、既に十分整っています。
会社規模に関わらず、利用することができるのです。
(こういうことを言うと、ITを使うリスクがあることを「やらない理由」に挙げる人がいますが、
ITを正しく使えばリスクは限りなく減らせますし、通勤時間を減らすメリットの方が大きいと感じています)
ですから、会社はそもそも出勤しないことを前提にすれば、通勤電車に乗る人を減らすことができます。
つまり、満員電車ゼロに必要なことは、キャパシティを増やすことではありません。
同じ時間に電車に乗る人を減らすことでしょう。
通勤時間がなくなれば、それだけで生活は豊かになる
都内に通勤する人の通勤時間はどのくらいでしょうか。
長く都内の会社で働いていた感覚では、片道1時間以内の人は短いという感じです。
つまり、普通に1日2時間以上を通勤に費やしているのが現実でしょう。
この時間をゼロにする、あるいはテレワークするために近所の図書館やカフェに行く程度(10〜20分)に減らすことができたら、1日の充実度はどれくらい変わるでしょうか。
朝食や夕食は、家族で一緒に食べることができるようになります。
ひょっとしたら、昼食も家族で食べられるかもしれません。
幼い子どもと、お風呂も一緒に入れるかもしれません。
育児の負担を減らすという単純な話だけでなく、
親の人生を充実させることにもつながります。
私自身、現在は最低でも週の平日1日は、
夕食を家族と一緒に取れるようにしています。
移動の負荷が減り、しかも1日の満足度が上がりました。
満員電車に乗ることと比較すると、その充実っぷりは比較になりません。
子どもに限らず、家族と過ごせる時間の長短は、人生の質に関わるのではないでしょうか。
政治の前に企業が手を打つべし
このように考えると、満員電車ゼロ実現のために努力すべきなのは、
政治よりもむしろ企業などの組織側です。
多くの企業が頑張って制度を変えた先に、自宅付近で働く人が増えたとき、
ベッドタウンにおけるシェアオフィスやネット環境などの整備が必要になるのかもしれませんが。
もちろん都知事にも頑張って欲しいところはありますが、
私個人的には電車のインフラ整備は忘れていただき、他のところで頑張って欲しいです。
(あ、私は都民じゃありませんけどね)
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【編集後記】
4日連続セミナーの3日目。
深い深い自分の領域に入り込むにつれて、
潜在意識に隠れていた自分に近づいています。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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