アマゾンウェブサービス(AWS)は、クラウド業界における圧倒的なトッププレイヤーです。
私は、このトッププレイヤーが採用している戦略を興味深く追っています。
一般的なトップの戦略とは異なるからです。
戦略論の常識とは異なるAWS
一般的な戦略論に沿えば、トッププレイヤーは同質化戦略をとります。
つまり、2位以降のチャレンジャー企業が差別化をはかるために投入してきた商品・サービスを模倣し、
その差別化を台無しにしてしまうのです。
トヨタがほぼ全ての車種・ラインナップを揃えているのは、まさに同質化戦略です。
でも、AWSはチャレンジャーより早く、次から次へと新サービスを追加し、
さらには値下げも繰り返しています。
2位以降の模倣をするよりも、自分自身で新サービスをリリースしまくっているのです。
(2006年のサービス開始以降、実に700以上の新サービス・機能をリリースしているようです。)
もちろん市場が形成されトップに立つ前に、このような戦略をとってきたことは理解できます。
しかし、トップに立ってからも、この方針を変えていないのです。
私は、このこと自体がAWSが確固たる地位を築いた理由だと思っています。
話題を作り、顧客の脳内一等地を確保し続ける
戦略論としては変わった動きをしているように見えるAWSですが、
マーケティングの視点で見ると、このAWSの行動は理にかなっているのです。
「こういう新サービスをリリースした。その中身は・・・」
「また値下げした。GoogleやMicrosoftと比較するとその単価は・・・」
このように話題を作っているからです。
ネタがあれば、そのことが記事となり広がります。
そして、AWSのことを気にしている人たちが、再度AWSのことを確認することになります。
「また新サービスか!やっぱりAWSはすごいな~」
そう繰り返し思わせた結果、
「クラウドと言えばAWSでしょ」
と認識されるのです。
非常に秀逸なマーケティングだと思います。
頻繁にトピックを作り出すことによって、顧客の脳内一等地を確保し続けているのです。
もちろん、技術的に発展途上の分野だからできることなのかもしれませんが。
小さな会社もブログで同じことができる
AWSのようなスピードで商品・サービス開発することは容易ではありません。
しかし、小さな会社、あるいは私のように1人でビジネスをしている場合であっても、
このAWSの例から学べることはあります。
「情報発信は頻度が大事」だということです。
どんなに良い情報発信をしても、1度きりなら、すぐに忘れ去られてしまいます。
情報発信をして、顧客の脳内一等地を確保するなら、
内容よりも頻度を優先してみるのです。
これはブログやメルマガでできることです。
商品開発ほどの負荷・コストもかかりません。
記事内容を考え、書くだけです。
最初は大変だと思いますが、1日1記事であれば、3ヶ月も続ければ慣れてきます。
顧客に覚え続けてもらう情報発信。
まずはできるところから始めてみましょう。
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【編集後記】
今週は前半のスケジュールがハードだったので、昨日はかなりの疲労感。。
私の場合は、あまりスケジュールを詰めすぎてはいけない、と改めて実感しました。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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