9月30日から10月2日に実施された「ITpro EXPO 2015」では、
彗星のごとく現れたSORACOMが話題を独り占めしたといっても過言ではないでしょう。
この1週間、IT系ニュースや私のFacebook、Twitter上には、
SORACOMのニュースが踊り続けました。
私は、SORACOMのように、もっとクラウド上で暴れまくる企業が
生まれて欲しいと思っています。
SORACOMのサービス内容やその強みについては、
既に多くの記事が出ていますので、それらをご覧いただければと思います。
ソラコムのビジネスモデルは? 開発期間は? キャリアの大資本参入にどう対抗する? 玉川憲社長に聞く
半年でNGNの世界観を実現したソラコム、どんだけすごいんだ
ソラコムvEPCの衝撃:破壊的テクノロジーで今ある技術が「あの人は今」状態に
日本企業はクラウドを生み出せなかった
クラウドサービスの提供者と言えば、AWS(Amazon Web Service)、Microsoft、Googleでしょう。
日本企業は彼等に匹敵するようなクラウドサービスを生み出すことができませんでした。
- CPUの進化に合わせてサーバーをリリースすれば売れる時代が終わり、
- スマートフォンやタブレット、Macなど、端末の多様化が進み、
- Windowsを中心としたクライアント・サーバー型アプリケーションが使えなくなる。
- 一方、オープン化の波はソフトウェアだけでなく、サーバ等のハードウェアにも及ぶ。
そんな時代背景を上手く活かした企業は、クラウドサービスを生み出したのでした。
特にIT専業でもない、流通業のAmazonがリリースしたクラウドサービスのインパクトは強く、
日本メーカーや、システムインテグレーター、データセンター事業者やキャリアが
雨後の筍がごとく、クラウドもどきのサービスを次々とリリースしました。
しかし、今残っているサービスは、果たしてその何パーセントでしょうか。
クラウドに対抗するのではなく、使い倒す
私は、3強のクラウドに対抗するサービスを今から生み出すのは、ほぼ不可能だと思います。
少なくとも同じ土俵で戦ってはいけない、と。
クラウドサービスは規模の経済が強く働きます。
日本企業のサーバー市場は、年間数10万台を推移していますが、
グーグルが保有するサーバ台数は数千万台単位と言われています。
もはや、追いつけるレベルの差ではありません。
さらに、クラウドサービスは、それを使えるエンジニアがいてこそ成り立ちます。
AmazonやMicrosoftはユーザグループをいち早く立ち上げ、
コミュニティでの学びや交流を推し進めています。
時間的にも、追いつける余地がないのです。
今回、SORACOMのニュースが衝撃的だったのは、
AWSを使い倒して、新たなプラットフォームを生み出したからです。
クラウドの真似事をしたり、無意味に対抗するのではなく、むしろ使い倒す。
イノベーションの方向は、明らかにそちらを向いています。
クラウドネイティブへ、さらにIoTへ
SORACOMが示してくれたことは、もっとクラウドネイティブになろうよ、ということではないでしょうか。
それが使い倒すことにつながるのですが。
古いアーキテクチャにこだわるのではなく、
クラウドネイティブにシステムやサービスを練り上げていくと、
こんなに素晴らしいこと、すごいことができるんですよ。
そう言われたような気がしています。
さらに。
クラウドだけでなく、デバイス、通信をスケールできるような一貫したアーキテクチャ。
IoT時代には、そういうアーキテクチャを描き、実装するスキルが求められていると感じています。
SORACOMの衝撃は、しばらく続きそうで、
日本発の本格的プラットフォームが生まれるのでは、とワクワクしています。
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【編集後記】
またまた、IT系の仕事が増えそうです。
不思議なご縁をいただいています。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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