創業社長には、攻めを得意とする人が多いと感じます。
自分で事業を立ち上げるくらいですから、当然のような気がしますが。
ただ、攻めだけでは難しくなるのが事業です。
創業社長に多い攻めのタイプ
自分で事業を立ち上げた社長には、攻めを得意とするタイプが多いと感じます。
- アイデアを次々と考え、実践していく人
- とにかく行動量が多い人
- 動きがメチャメチャ速い人
- 営業力が高い人
攻めと言っても色々なタイプがいますが、ビジネス(売上・利益)を伸ばす力が強い点で一致しています。
しかし、事業が成長してきてある程度の規模になってくると、攻めだけでは成長できないときがやってきます。
口うるさいNo.2の存在
そんなとき、組織の中で地味に存在感を示すのが、(社長にとって)口うるさい人です。
- 目先のビジネスを伸ばすよりも、高品質を維持する仕組み作りが優先だ
- 顧客サポート体制を確立しないで顧客数を増やしたら、一気に崩壊する
- 特定の人に属人化している仕事を標準化しない限り、ビジネスはスケール(拡大)できない
というような正論を社長にぶつけ続けるのです。
事業立ち上げのときから一緒にやってきたNo.2の仲間であったりして、この人には一定の信頼感を持ちつつも、
この人の発言は社長にとっては口うるさい説教のようです。
No.2としては、「攻め」にばかり興味が向いてしまう社長に対し、会社のことを思って「守り」を大切さを説いているのですが。
No.2の意見をどう解釈できるか?
ここでバランス感覚の良い社長であれば、仲間からのアドバイスに耳を傾け、攻めと守りのバランスを上手くとります。
ごく一部の優秀な方は、No.2がいなくとも、自分ひとりで攻めと守りのバランスを取ります。
しかし、多くの「攻め」に偏りすぎた社長にとっては、面白くのない話です。
面白くないというよりも、興味がないので話がアンテナに引っ掛からない。
まるで子どもがオモチャで夢中になっているときには、母親の注意など全く聞こえないように、
No.2の声も虚しく右から左の耳に抜けていくのです。
ただ、実際にはNo.2に言っていることは正しいのです。
- 目先のビジネスを強引に伸ばしたために、バカ売れしたものの、サービスの品質が悪くて顧客は離れていく
- 顧客数が急に増えてしまったため、サポートが追いつかず、顧客は不満を溜め込んでいく
- 特定のAさんしかできない仕事がボトルネックとなって、途端に業務がまわらなくなってしまう
こういうことが起こるのです。
実際にこうなってしまうと、再び顧客からの信頼を得るには、長い時間が必要です。
その前に、No.2の意見にしっかりと耳を傾けるようになりたいものです。
補足ですが、No.2の意見は、その人個人が思っていることではなく、他の従業員を含めた総意としての意見だったりします。
まずは、「自分にとって興味のないことなんだけど、大事なことがあるらしい」ことを自らに刷り込んでおきましょう。
そして人から意見が出たときには真剣に・慎重に聴いてみる。
ビジネスを急成長させる前に、しっかりと足元を固めておく必要があることを、片隅に覚えておきましょう。
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【編集後記】
ふと、深く考えさせられる出来事がありました。
そのためか、今日は1日、低めのテンションです。。(^_^;
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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