あなたもご存知の通り、日本は超少子高齢化社会を迎えています。
2014年版中小企業白書より抜粋
2011年以降、人口が急激に減少し、高齢化もますます進展しています。
これを企業経営の観点から見てみます。
経営者の高齢化が激しく進んでいる
日本全体が少子高齢化していますので、当然のことながら、経営者も高齢化が進んでいます。
2014年版中小企業白書より抜粋
1982年頃、自営業者の中心は30代・40代でした。
それが年々、高齢化が進み、2012年には60代・70代が中心になっています。
増える事業承継のニーズ
こうなると、いよいよ事業承継をしなければならなくなります。
しかし、実際には後継者が見つからないなどの理由で、事業承継が進んでいないことが分かっています。
将来の事業低迷が予想されるものであるならば、廃業の判断もあるのかもしれません。
その一方で、魅力ある事業であるにも関わらず、後継者が見つからなかったり、
事業承継のやり方が分からなかったりして、事業承継が進まないとするならば、
それは社会損失でしょう。
少子化が進んでいるということは、親族への事業承継が進まないことも示しています。
だとすると、外部の人への事業承継も視野に入れた検討が必要になってきます。
このようにマクロ環境を眺めてみると、今後は買収(M&A)が進む条件が
整ってきたように感じます。
買収を上手く進められる会社は、社会のニーズにもマッチして、
いち早く成長するのではないでしょうか。
プロフェッショナルチームが活躍する場
買収を進めるには、相応の知識・経験が必要になります。
その事業の価値を評価することから、法的な手続きまで。
さらにはスムーズな事業承継と、既存事業とのシナジーを生み出すようなことも。
経営・マーケティング・財務・法務・人事 etc、様々な専門家が集まって
チームを作り、1つの目標に向かって連携していく。
私は、こういうところこそ、今後の専門家が活躍するフィールドだと思っています。
昨日の記事(税理士と会計士が消滅した国から学ぶこと)で書きましたように、
ルールに書いてあることを忠実に守るだけの仕事は、
どんどんシステム化されていくと思うのです。
人口構造が大きく変わり、システムができることも革命的に変わってきています。
この時期に士業を中心とした専門家が、どう変わっていくのか?
社会問題を解決できるのかどうかの、大きな岐路に立っていると思うのです。
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【編集後記】
4月からの新しい仕事。
色々と新しい経験をさせていただいており、楽しいのですが、まだまだ慣れておらず。
トライアスロンの練習から遠ざかってしまっています。。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!