初挑戦したトライアスロン、ネタはまだまだあるのですが、
さすがにこの辺で止めて、通常ネタに戻していきます(^_^;
街中で就活生を良く見る季節ですね。
不思議なのは、毎年毎年、就活生が入りたい企業ランキングが
ほとんど変化しないことです。
(例えば、マイナビのデータはこちら)
別にここに挙がっている企業の良し悪しを言いたいわけではありません。
私が、ここでお伝えしたいことは、「小さな会社も良いもんだよ」ということです。
小さいからこそ全体が見えた
私が新卒で入った会社は、中小企業にしては大きく、200名ほどの会社でした。
毎朝、朝礼が行われていて、社長の話を毎朝、聴くことができました。
会社の主要人物が誰で、それぞれの人がどういう仕事をしていて、
というようなことが、新人の私でもギリギリ把握できる人数だったのです。
私はITエンジニアとして配属されたわけですが、
営業や、当時あったPCショップ、それから総務などのバックエンド部門、
多くの方と接することで、会社の仕事がどのような流れで進んでいるのか?を
おぼろげながらに理解することができました。
全体が見えるという武器
その会社は2年間で卒業し、今の会社に転職したのですが、
この「全体が見える」ことが、思わぬ武器になりました。
今の会社は2,000人以上。前職の10倍以上の規模です。
当然のことながら、各部門に、より詳細化された役割があり、
そこにはその詳細化された分野のエキスパート(と思われる)人たちがいました。
しかし、良く話を聞いてみると、
- 自分でお客様と会話をしてシステム要件を定義し、
- その要件を満たす最適なシステム案を考え、
- お客様に対して提案し、
- 受注すれば、設計・構築作業を行い、
- 導入したシステムのトレーニングをお客様に行い、
- 何かトラブルがあれば直しに行く
という各プロセスを全て経験しているのは、周りには私しかいませんでした。
小さな会社だからこそ、全てを自分で対応していたのですが、
大きな会社には、それぞれのプロセスに専門家がいたのです。
しかし、彼らは各プロセスの専門家であり、全体最適ができているように感じませんでした。
提案をするエンジニアは、導入後の運用のことを考えていないし、
直しに行く(保守)エンジニアは、次の提案の種になる現象を見つけても
無反応のままでした。
私は全体を見渡したことのある経験を活かして、
(顧客の規模も、システムの規模も桁違いに大きかったのですが)
この分断された役割をつないでいくことができました。
それが、当時、技術職最年少で、マネージャに抜擢された理由だと感じています。
全体を見渡すスキルは後になるほど身につけにくい
上述の通り、全体を見渡すというのは、専門家になればなるほど、
身につけにくいスキルです。
今でも、特定分野にどっぷりと浸かってしまった人たちは、
全体俯瞰した意見が欲しいと、私に依頼をしてきます。
(今日もそんなミーティングが1件、入っています)
規模の大きな会社になればなるほど、事業・経営の全体を見渡すことは
困難を極めます。
そして、これは私の経験上、多くの人を見て感じていることですが、
より深く掘り下げるスキルと比較して、全体を俯瞰するスキルは、
後になればなるほど、身につかなくなっていきます。
であるならば、早い段階で小さな企業に入り、
そこで全体を見渡せるように頑張った方が、
ビジネス人生は上手くいくのではないか?と本気で思っています。
私自身、4月からは10名程度の会社に(診断士として)入らせて頂きます。
そこで、より広く深く、経営というものを見つめていくことになるでしょう。
大きくて、有名で、自分がお客様にもなったことのある会社。
そんな会社ばかりではなく、真の意味で自己成長できて、
チャレンジングな仕事ができる小さな会社。
そんな会社を目指す学生が増えてくれればいいな、と思います。
給与や待遇は大企業より悪くとも、3年、5年もすればお釣りがくるほど
経験が積めるのは間違いありません。
あ、もちろん、大企業同様、その会社はあなたの眼でしっかりと見極めて下さいね。
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【編集後記】
一緒にトライアスロンに出た仲間は、早くも次に向けてのトレーニングを始めています。
膝に針を打ちっ放しで、今日までトレーニングできない私は、我慢どころです。。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!