こんばんは、渋屋です。
少し古い記事になりますが、日経コンピュータの9月18日号に気になる記事がありました。
「焦点を読む」というコーナーです。
CIOと情報システムは関心の外?
記事にはこのようなことが書かれていました。
企業のオペレーションのうち、日々経営判断が求められるのは「売れ行き」と「資金繰り」。
だから全ての企業には必ず、営業などの事業面を統括するCOO(最高執行責任者)と
CFO(最高財務責任者)に相当する役員がいる。だが、CIOはその限りではない。
この記事に限らず、このような経営層の感覚は、結構、当たっているように思います。
会社の存続に影響するキャッシュに直接関わる「売れ行き」と「資金繰り」が、
経営層にとっての最大の関心事になりやすいのは、容易に想像がつきます。
しかし、本当に情報システムと、その責任者であるCIOは関心の外で良いのでしょうか?
情報システム(IT)の位置付けを再確認
以前、こちら(ドラッカー・マネジメントの特長)で経営の全体像を書きました。
マネジメントに必要な要素全体を、人間の身体に模したものです。
- 内観から始まるセルフマネジメントはマネジメントの「心臓」
- マネジメントの目的は「思考」
- 顧客の創造につながるマーケティングとイノベーションは「両腕」
- 組織とチームは「足腰」
- 会計とマネジメント、ITとコミュニケーションは「脚力」
マネジメントとは、個別バラバラの機械的な機能 ではなく、
統合的(Holistic)で人間的な思考体系だからです。
ここで、「売れ行き」と「資金繰り」に振りまわされている経営層を振り返ると、
マーケティングの後にあるセールスと、 会計だけに偏っている状態であることが分かります。
本来、情報システム(IT)は企業にとって、マーケティングや組織、会計と同様に重要なものなのです。
経営層に情報システム(IT)の重要性を気付いてもらおう
昨今は、どんな事業をやるにしても、その事業で何を行うにしても、
ITを切り離して考えることはできません。
子どもの教育から、企業のマーケティング・生産・会計、さらには病院や介護の現場まで、
ITなくして成り立つものは、極めて少ないでしょう。
ですから、経営層はやはり情報システム(IT)を「知らないもの」として捉えるのではなく、
「概要で良いからポイントを掴んでおく」必要があります。
情報システム(IT)が苦手な経営者こそ、ITのポイントを掴んでさえおけば、
困ることが圧倒的に少なくなるのではないでしょうか。
私自身、世の中の経営者に、ITは怖くないもの、上手く使えば便利なものであることを
伝え広げていきたいと思っています。
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【編集後記】
一昨日に走ったハーフマラソンの疲労を抜くために、
今日はトレーナーにカラダのケアをしてもらいました。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!