経営・セルフマネジメント

パターンを知っていることの優位性

おはようございます。渋屋です。

サンフランシスコ最終日です。4日間行われたイベントが昨日で終わり、今日は2つの会社を訪問して、帰路につきます。

 

目の前の事例をパターンで理解する

昨日まで私が参加していたイベントには、多くの会社が出展していて、それぞれの製品やビジョンなど、話を聴くことができました。それらの話を聴くときに、前もって自分の中にパターンを持っておくことの重要性を再認識しました。パターンがなければ、個別の話を個別のまま理解するしかなく、その話の背景にありそうなことを推測することも難しいでしょう。

例を挙げますと、今回のイベントの主催者であるソフトウェアメーカーについてです。今回のイベントは11回目となるそうですが、初回のイベントは800人程度の小規模なものだったそうです。それが今回は全世界から22,000人。日本からも約300人が参加したそうです。それだけ、この会社とそのビジネスが急成長してきたことを物語っています。

そして、このメーカーの戦略を聴いて私が最初に感じたことは、戦略がリーダー戦略になっているということです。イベントの参加者数だけでなく、ビジネス上の数字だけでもなく、戦略そのものが、既に市場を牽引する立場の戦略になっていると感じたのです。リーダー戦略の基本は、全方位的に事業や製品を行って、市場における最大シェアを取ろうとするものです。このメーカーの行動は、正にそうしたもので、「あらゆる分野に手を出しているな」と感じたのでした。

 

具体から抽象へ

このソフトウェアメーカーの例だけでなく、色んな個別の話を見たり聴いたりしたときに、どのパターンなのか?あるいはどのパターンの組み合わせなのか?を確認するようにしています。それによって、個別具体の話を抽象化し、より高い視点から事例を理解することができるからです。

上で挙げた例は戦略論のパターンで、リーダー戦略の他には、チャレンジャー戦略、フォロアー戦略、ニッチャー戦略などがあります。ビジネスモデルを把握するときには、以前にもご紹介したようなシンプルな図解が役立ちます。

 

戦略論やビジネスモデル、マーケティングなど。何のパターンを取り入れるのか?はあなたの専門分野次第ですが、その専門分野において、パターンを持っておくことは、高い視点から物事を理解するのに役立つでしょう。

 

そして先を予測する

パターンで理解できると、その先を予測することができるようになります。同じパターンにはまる、過去の事例が参考になるからです。例えば先に挙げたリーダー戦略では、トヨタ自動車が分かりやすい事例です。この戦略で陥りやすいのは、全方位的に広げた事業や製品が特徴なく平均的になってしまうことです。

あなたはトヨタの特徴的な製品(車)、イノベーションを尋ねられたら何と答えますか?実は日産やホンダよりも、思い浮かばないのではないでしょうか。それがリーダー戦略で陥りやすい点です。

今回のソフトウェアメーカーの戦略も、そのような視点を持ちながら、追いかけ続けることにします。

 

パターンを把握することは、守破離の守を手に入れることなのかもしれません。自分の専門分野で、是非身につけてみてください。

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【編集後記】

今日は日付変更線を越えて、長旅になります。飛行機で通路側の席が取れなかったのが残念です。。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!

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