こんにちは、渋屋です。
昨日、サムライベンチャーサミット(Sumurai Venture Summit 9)に参加してきました。
スタートアップ(や他の中小企業)には、大企業とコラボするチカラが求められると感じ、それを記事にしました。(Samurai Venture Summitへ行ってきました!)
今日はその続きです。
実際にスタートアップが大企業とコラボするためには、スタートアップ以上に大企業側が意識変革をしなければならないと感じています。
大企業における意思決定の問題
スタートアップが、どんなに良い提案をもってコラボレーションの提案をしたとしても、受け手である大企業側に問題があれば、そのコラボレーションは実現されません。しかし、実際には数多くの大企業における意思決定には問題があるのが実情です。端的に言えば、「意思決定が遅過ぎる」ことと「リスクを取れない」ことです。
意思決定が遅いのは、そのプロセスに問題があるからです。担当者は係長に相談し、係長は課長に相談し、課長は部長に相談し、部長は・・・などということを行っていたら、1週間や1ヶ月があっという間に過ぎてしまいます。価値を生まない時間を使っているにも関わらず、当の本人達は必死で仕事をしていると思い込んでいます。
さらにこのプロセスを進めていくうちになされる意思決定は、リスクを排除するものに偏りがちです。今回の例で言えば、「この実績も無いスタートアップの商品を我が社の顧客に提供して、問題が発生したらどうするんだ!」なんて意見が出てきて、誰も反論できないまま、コラボは行わないという結論に至ってしまったり。
本来であれば、コラボレーションが上手くいったときに得られる効果と、考えられるリスクを総合的に考えて、意思決定されるべきでしょう。しかし、多くの大企業が「事なかれ主義」で意思決定されるため、上述のようなたった一人の意見によって、やらないことを決めてしまうのです。
事なかれ主義の行く末
大企業で働く多くの人が気付いているはずです。このまま「事なかれ主義」を貫いたとしても、終いには会社という大きな船ごと沈没するということを。であるならば、問題が起きなければ良いのではなく、リスクを取れないことを悪ととらえ、チャレンジして頂きたいものです。
特に意志決定権を持っている人。このレベルの人は、既に待遇も良く、敢えてチャレンジしていないのでは?と感じることも多々あります。せっかく大きな組織で権限を与えられているのですから、個人という小さな世界で自分を守るのではなく、会社全体さらには日本を変えるつもりでチャレンジして頂きたいです。
大事なことなのでもう1度書きます。「事なかれ主義」の先に明るい未来はありません。会社という船ごと沈没するというときに、果たしてどのような行動を取るべきなのか?広い視野で考えていきたいですね。
スタートアップは組む大企業を選択
スタートアップが大企業とコラボするためには、大企業側がこのような改革を行っていくことが前提となります。したがってスタートアップや中小企業は組んでプロジェクトを一緒に進める大企業を、しっかり選んだ方が良いでしょう。「自社に合わない」「なかなか決定してもらえない」など、上手く組めそうになければ、他の会社と組む検討をすべきかもしれません。スタートアップは時間やお金・人材といったリソースが枯渇しがちですから、いつまで経っても結論を出さない大企業を待ち続けるのは、賢明ではないからです。
ただ、諦める前に、本当に大企業の意思決定プロセスや特徴を理解し、それを(良い意味で)破壊するような提案をしているのか?だけは確認しておきたいです。
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【編集後記】
今日はRUN仲間がウルトラマラソン、フルマラソン、トレイルランなどに参加するなか、一人静かによこはま月例マラソン(10km)に参加してきました。練習不足なので、自己ベストを4分以上下回るダメさ加減。。
やはり日々の練習の積み重ねが、タイムを作っていくのですね。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!