こんばんは。渋屋です。
つい先日、ある企業向けのアプリケーションを見せていただきました。
そこで既に世界は変わってきていると実感しました。
■クラウド・アジャイルは既に目の前にある現実
見せて頂いたのは、経営管理のアプリケーション。
かなり使い勝手の良さそうなアプリケーションだったのですが、どうやら1人月(1人が1ヶ月働く時間)程度で完成したようです。
従来のERPで開発していたら、こんなに少ない工数(人員・時間)で完成することはないでしょう。
その10倍以上は掛かるのではないでしょうか。
いや、10人で10倍の時間が掛かったら、100倍の差が出てきます。
見せて頂いたアプリケーションは、あるPaaS上で動いていました。
言うまでもないことですが、既にクラウドの時代は来ていますし、アジャイルでの開発も日常的に使われています。
恐ろしいのは、IT業界に居ながらにして、そういう感覚を持てずに居ることです。
■労働集約型構造は崩れ始めている
今まで100人月で開発していたものが、1人月で開発出来るようになったら、どうなるでしょうか?
簡単に思いつくことを挙げてみます。
・要件定義書を作る時間があったら、さっさと開発して顧客に見せた方が早いし、顧客の望むものができあがる
・したがって、要件定義書のような書面の価値は下がっていく
・プロジェクト規模が縮小化するので、プロジェクトマネージャへの依存度が下がる
・管理のための管理をするプロジェクトマネージャは不要になる
・ウォーターフォール型プロジェクトしかマネジメント出来ないプロジェクトマネージャは不要になる
・プロジェクト規模の縮小に伴い分業が減るため、エンジニアには幅広いスキルが求められる
瞬間的に思いつくことを書いてみました。
多数の人を集めていた仕事は、当然のことながら管理のオーバーヘッドが発生します。
1人、あるいはそれに近い少人数で仕事ができるなら、管理はもっとシンプルになります。
それは結果的に、早かったり、安かったり、分かりやすかったり、顧客にとって良い方向へ動いているのではないでしょうか。
■そのとき、あなたは何をしますか?
一方、「ITスキル研究フォーラム(iSRF)」が実施した、ITエンジニアのキャリアに対する意識調査を見てみましょう。
これによると、ITエンジニアはプロジェクトマネジメントへ転身したい、と考えている方が多いようです。
私は、この結果に少し疑問を抱いています。
確かに今までも、これからもプロジェクトマネジメントが出来る人は求められていくでしょう。
しかし、その一方で上に書いたように、管理のオーバーヘッドを減らして、少人数でいち早くシステムを作りあげるスキルが求められるようになってきているのです。
もっと、システムを作ることの出来るエンジニアに、光が当たっても良いのではないでしょうか。
どのキャリアを選ぶか?は最終的には個々人の問題です。
ただその前に、世の中の風潮である、「上流の職種だから良い」という考えに、安易に染まることは避けたいものです。
ちなみに私はエンジニアの前線からは身を引いた状態ではありますが、こちら(プログラミングを学びたい)に書いた通り、近いうちにプログラミングの勉強を始める予定です。
■終わりに
今日は激しい雪・風ですね。
1日の予定を大幅に変えることになりました。
【昨日のトレーニング】
・体幹トレーニング・・・スイッチレベル1.5
・ストレッチ・・・○
・RUN・・・0km
平日RUNなし。今日は外は雪。
トレーニングしてなさ過ぎて、ピンチです。。。
次回、フルマラソン(古河)まで、あと37日。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!