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【アップグレード!!Vol.117】システムは移行が最も難しい

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【アップグレード!!ネットワークエンジニア】
            (毎週月曜日発行)2011.05.09 Vol.117
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◆本メールマガジンは、
 ネットワーク技術を中心としたエンジニアを対象に
  ○技術スキルだけではなく、他にどんなスキルが必要なのか?
  ○技術スキルを、どう身につけていけば良いのか?
  ○各スキルを、どう使っていけば良いのか?
 総合的なスキルアップの方向性を示すによって、
 【『現場で活躍する』さらに上のステップ】
 を目指して頂くために、
 毎週月曜日に配信しています。
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◆INDEX◆
 1.はじめに
 2.システムは移行が最も難しい
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◆はじめに◆
 おはようございます。Ritz(リッツ)です。
 ゴールデンウィーク、ついに終わってしまいましたね。。
 私は久々に家族と多くの時間を共有することが出来ました。
 また今日から仕事モードへスイッチして、
 色んな取り組みをしていきたいと思います。
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◆システムは移行が最も難しい◆
●今回は、システムの『移行』について考えてみます。
 例えば企業のシステムにおいては典型的な、
 LANを思い浮かべてみて下さい。
 今時、既存のLANが無い環境というのは、極めて稀だと思います。
 つまり、新規のLANを設計・構築するときには、
 必ず移行のステップが必要になります。
 すなわち、新規のLANを設計・構築しつつ、既存のLANを
 並行稼動させておき、どこかのタイミングで、
 既存システムから新規システムへの切り替えを行います。
 これはLANに限った話ではなく、WANやデータセンターについても、
 同じことが言えるでしょう。
 ネットワークが無い組織というのは、ほとんどありません。
●しかし、エンジニアの経験が浅い方の場合、
 どうしても興味が『新規システム』の方に向かってしまいます。
 ただ、実際のところ、よほど新しい技術や製品を使った
 システムで無い限り、新規システムの設計・構築自体は、
 それほど難しいものではありません。
 それよりも、難易度が高く、ちょっとしたミスが大事故
 (長時間のネットワーク停止や、システム移行スケジュールの遅延など)
 に繋がるのは、システムの『移行』です。
 例えば、既存システムと新規システムのIPアドレス利用範囲が
 重複していたとします。
 その場合は、既存システムのセグメント(VLAN)Aと、
 新規システムのセグメント(VLAN)Aを同時に
 稼動させることは出来ませんから、
 必ず既存システムを停止してから、新規システムを稼動させる
 工程を組まなければなりません。
 単に新規システムを作ることだけを考えていると、
 こういう簡単なことでも、ついウッカリやってしまいます。
 当たり前ですが、IPアドレスが重複すると、そのネットワークは
 通信が不安定になります。
 (ネットワークエンジニアがIPアドレスを重複させるときは、
  ゲートウェイになっているL3スイッチ等、重要なIPを重複させて
  しまうので、事実上、通信出来ないと言って良いでしょう。)
●今回、私が最もお伝えしたいことは、
 【 新規システムの設計・構築以上に、
     既存システムからの移行に、頭と時間を使うべき 】
 ということです。
 お客様は、移行設計はプロであるベンダーの仕事だと思っていますから、
 お客様と話す時間は、主に新規システムの設計・構築の話が
 メインになります。
 つまりお客様と話をしていない時間で、
 自分たちで移行の条件・手順・時間などを詳細化していかねば
 なりません。
 お客様にとっては、いつ?停止時間はどの程度で?
 切り替えてくれるのか、が重要です。
 上司や、エンドユーザ等に向けてのアナウンスや調整が
 必要になるからです。
 そのためにも、早めに移行のイメージを詳細化して、
 お客様へ伝えていく必要があります。
●繰り返しになりますが、新規のシステムを単純に
 設計・構築する場合より、移行の方が経験が求められ、
 高度な場合が多いです。
 逆に言えば、経験が浅い方ほど、
 自ら意識して、移行のことを考える必要がある、ということです。
 エンジニアとして、新システムのことに興味が向かってしまうのは
 致し方ないことだと思いますが、同時にプロフェッショナルとしての
 『業』を磨くためにも、意識して頂きたいと思います。
●最後に、私の場合は、システムの移行だけでなく、
 設計や構築の際に、ハマりそうなポイントを記録しておき、
 チェックリストとして利用することで、ミスを避けていました。
 (本当は、ハマりそうなポイントだけでなく、
  実際にミスしてしまったポイントや、周りの人がミスした
  ポイントを記録するようにしていました。)
 このチェックリストが多くなってくると、
 自分の経験値が上がったことが分かり、自信を持って仕事に
 取り組むことが出来ました。
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<今号のポイント>
 ○新規システムの設計・構築より、既存システムからの
  移行の方が、経験が求められる
 ○意識的に移行設計に、自分の頭と時間を使おう
 ○チェックリスト化していくと、同じミスを防ぎつつ、
  成長を実感できる
 今回(Vol.117)の内容はいかがだったでしょうか。
 是非、こちらまでご意見をお願い致します。
 http://form.mag2.com/thapitraph
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◆つぶやき
 2年弱勉強している経営(中小企業診断士)の勉強。
 今年の1次試験まで3ヶ月を切りました。
 そろそろ自力を上げていかねば。
 ご購読、ありがとうございました。

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