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【アップグレード!!ネットワークエンジニア】
(毎週月曜日発行)2011.01.24 Vol.102
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◆本メールマガジンは、
ネットワーク技術を中心としたエンジニアを対象に
○技術スキルだけではなく、他にどんなスキルが必要なのか?
○技術スキルを、どう身につけていけば良いのか?
○各スキルを、どう使っていけば良いのか?
総合的なスキルアップの方向性を示すによって、
【『現場で活躍する』さらに上のステップ】
を目指して頂くために、
毎週月曜日に配信しています。
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◆INDEX◆
1.はじめに
2.知らないことは武器の一つ
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◆はじめに◆
こんばんは。Ritz(リッツ)です。
先週のメルマガで障害対応が一山越えた、
と書いたのですが、根本原因が解決されていなかったようで再発。
お客様にも大変なご迷惑をおかけしているので、
徹夜および深夜作業を連発して、解決に向けて頑張っています。
と言うわけで、先週は久しぶりに、超・長時間働きました。
先週から、メーカにも障害が起きている現場に出てもらい、
一緒に各種解析をしています。
私の感覚では、勝負は今週中。
ここで解決の糸口を見つけられないと、かなり厳しくなりそうです。
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◆知らないことは武器の一つ◆
●皆さんの得意な技術は何でしょうか?
あるいは、苦手な技術は何でしょうか?
ネットワークエンジニアとしては、
最近はスイッチ技術から学び始めることが多いのでしょうか?
あるいはルーティング技術からでしょうか?
何れにせよ、皆さん、それぞれ経験した案件の違いにより、
得意・不得意分野があることと思います。
私の場合は、圧倒的?に音声系・コミュニケーション系分野
(UC:ユニファイドコラボレーション)が苦手です。
VoIP(Voice over IP)は、本当の基礎部分しか
知らないですし、IP電話やその他コミュニケーション系分野は、
製品名すら知らないことも多々あります。
(特に最近は、色んな製品が出まくっていますので)
同じように、皆さんにも不得意、苦手な技術分野があると思います。
●もちろんエンジニアですから、苦手な分野は少しずつでも、
強化していくべきでしょう。
いざというとき、例えば急にお客様から質問を受けた場合など、
質問の意味すら分からず、狼狽してしまうのは、
かなり恥ずかしいですので。
しかし、苦手な技術分野でも、知らないことを『武器』に
出来る方法があります。
提案書を書くにせよ、お客様とミーティングをするにせよ、
知らないことによって、『お客様の視点』で見ることが出来るのです。
普段、エンジニアはどうしても技術視点が中心となって、
提案書を書いたり、お客様と会話をすることになってしまいます。
その技術視点を、『知らない』ことによって、
強制的に外すことが出来ます。
そのとき、一緒の『知っている』エンジニアの視点が、
あまりにも技術視点に偏っていることに気付くことがあります。
すると、
○お客様の知りたいことは、そういうことではないでしょう
○もっとこういう提案にした方が良いのではないか?
○こういう視点を取り入れて、会話した方が良さそう
○細かいことは分からないけど、論理的にズレてるのでは?
などというアイデアが出てきます。
より、お客様視点で、お客様が望んでいることが見えるように
なってくるのです。
これは普段、自分が『知っている』技術に対しても、
同じことをしてしまっていることに、気付くことでもあります。
私の例で言えば、知らないUC(ユニファイドコラボレーション)分野で
気付いたお客様視点を、スイッチ分野に対しても当てはめるのです。
するとスイッチに関する提案、会話をするときにも、
あまりにも技術視点に偏って、お客様が知りたくもないことまで
突っ込み過ぎることを避けることが出来るのです。
●実は私は、技術を概要だけ理解すると、すぐに満足してしまう
タチなので、得意とする技術分野があまりないのです。。。
しかし、それでもネットワーク業界で10数年、
何とかエンジニアとしてやってこれたのは、
今回述べたようなお客様視点や論理性の確認を忘れずに
居たからだと確信しています。
それだけ今回の話は、どなたにもお勧めできる内容です。
もちろん、エンジニアとしては、苦手分野は早めになくすように
していきましょう。
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<今号のポイント>
○苦手分野があったとしても、嘆かない
○何故なら、それはお客様視点や論理性を身につける武器となるから
○お客様視点は、エンジニアとはズレた視点を提供してくれる強い武器
今回(Vol.102)の内容はいかがだったでしょうか。
是非、こちらまでご意見をお願い致します。
http://form.mag2.com/thapitraph
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◆つぶやき
「できるかできないか、ではなく、やるかやらないか。」
とある知り合いの方のコメントです。
すごく大切な言葉だと思います。
今週も障害対応で忙しい日々が続きますが、
その中でもやるべきことをしっかり続けていく意思が
大切だと感じました。
ご購読、ありがとうございました。