独立・起業

なぜフリーランスは会社員をディスるのか?(サラリーマンは本当にオワコンなのか?)

元会社員のフリーランスが会社員をdisっているところを、TwitterなどのSNSで良く見かけます。
本当に会社員・サラリーマンは、そんなにダメな存在なのでしょうか?

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社会は、会社員からフリーランスに人材が流出している

2004年、有名な『フリーエージェント社会の到来』で、
今後は会社員からフリーランスへの流れが加速することが予言されていました。

(知らないうちに新装版が出ていました。要チェックですわ・・)

それから14年経った今、個人的な意見を述べる前に、ちゃんと事実を整理しておきましょう。

こちらのページから図を引用しました。

フリーランスへの流れは、日本よりもアメリカが先行しました。
アメリカでは2015年時点で既に労働力人口比率で34%と、3人に1人がフリーランスです。
一方の日本は、2015年時点で14%、2018年に17%と、確実に増えています。
(副業も含まれているので、注意が必要なデータですが)

なお、厚生労働省が出している「フリーランス白書」や、
経済産業省(中小企業庁)が出している「中小企業白書」のこちらのデータも、なかなか興味深いものがあります。

「フリーランス白書」では、以下のような項目が書かれています。

  • フルタイムで働くフリーランスと、会社員はどちらも似たような収入分布になっている。
    ただし、年収 100 万円未満と 800 万円以上の割合はフリーランスの方が多く、会社員と比較して年収のバラつきは大きい。
  • 就業環境、仕事上の人間関係など、全ての項目で満足度はフリーランスの方が高い。

これらがアンケートや統計から示されている事実です。

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なぜフリーランスがサラリーマンをdisるのか?

さて、ここからは私の意見です。
統計で示されているように、会社員からフリーランスへ、人が流れているのは確かです。
私も2015年に、その流れに乗っています。

人は自分がとった行動を、自ら認めたいもの。
「もう会社員なんて辞めて、フリーランスになった方が自由だし、楽しいよ!」と。

これ、オバちゃんがセールで買ってきた服を、家に帰ってから自慢するのと、同じ心理でしょう。
「これ、いいでしょ?」「ナンボしたと思う?」と。(イメージは関西のオバちゃん)

ですから、仮にdisられたとしても、会社員の方は、スルーしておけば良いと思うのです。
オバちゃんのファッションショーと同じようなものですから。

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サラリーマンは、フリーランスの実態を知ることをオススメ

その一方で、確実にオススメしたいことがあります。
フリーランスの実態を、もっと知ることです。

毎日、同じ会社に行き、同じ仕事をしていたら、周りはサラリーマンだらけでしょう。
世界をサラリーマンの世界と、フリーランスの世界に分けたら、半分しか知らないことになります。

どちらの世界も知った上で、サラリーマンの世界を選ぶのなら、何の問題もありません。
しかし、片方の世界しか知らずに、無意識にサラリーマンの世界を選ばされているのだとしたら、それは問題です。

日本の従来の学校教育は、サラリーマンの世界しか知らせないような教育をしてきました。
全ての科目で赤点を取らず、平均的な戦闘力を持った人を量産するのが、従来型の学校教育です。
その世界から、サラリーマンの世界に入り込むと、フリーランスの世界を知る機会がありません。

自ら、フリーランスの世界を覗きに行きましょう。

 

両方の世界を知って、自分に最適な働き方を選ぶ

私は会社という大きな舞台を使って、成果を上げる人を尊敬しています。
会社という組織の中で、上手く立ち回れる人も尊敬しています。

私はビジネスの大きさよりも、スピード・小回りを楽しむタイプ。
複業を通じてそれが分かったので、20年弱携わった、超大企業ビジネスから足を洗って、スモールビジネスに注力しています。

そして、好きでもない人に愛想笑いもできない性格で、
組織の中で立ち回る能力もないことに気づかされました。
フリーランスの方が向いていただけで、サラリーマンとしての適性がなかった、とも言えます。

自分の適性を見て、望む働き方をすれば良いのです。
もっとフリーランスが増えてくれば、サラリーマンとフリーランスが連携する仕事も増えていくことでしょう。
お互いの理解も、今まで以上に進むのではないか、と推測しています。

最後に、同じ額の給料をもらい続けることについて。
会社として、顧客・市場・社会に対し、一定の価値を提供し続けない限り、
同じ額の給料をもらい続けることは、どこかに無理を生んでいます。

価値を提供していないのに、毎月同じ給料を払う会社の財務的な体力は、確実に削られていきます。
これだけ激しい変化の世の中。
毎月、同じだけの価値を提供し続けられるビジネスは、そう多くありません。

「自分は本当に、毎月、この額の給料をもらい続けるだけの価値を生み出しているだろうか?」

この問いだけは、常に持ち続けていただきたいです。

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【編集後記】
昨晩の雨・雷はヤバかったですね。。
私は妻が外出で、家事係だったので、早めに帰宅して難を逃れました。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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