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日本のものづくり崩壊と、IT業界の人材育成

このところ、中小製造業と会話することが多いです。
そのなかで良く聴くのが、大手製造業の空洞化です。

 

大企業の空洞化で、日本のものづくりは崩壊したのか?

リーマンショック後に主力レベルの技術者をリストラしたため、現場に戦力が残っていない。
(リストラというより、実力のある人から出て行った、という表現の方が正しいかもしれません)

何もできなくなった大手は、
「私たちは担当が替わってしまったので何も分かりません。」
「けれど、以前に仕事を依頼したあなた(中小企業)ならできますよね?」
と、中小企業に仕事を丸投げしてくる。

こんな話を幾度となく聴きました。
私は大手製造業とは直接の関係がないので、実態は分かりません。
それでも大手と直接取引する企業がいくつも同じようなことを仰っています。

実際、経済産業省 「2017年版ものづくり白書」を見てみると、大企業は「指導する側の人材不足」を58.8%も感じています。
さらには「伝承すべき技能が不明確」という根本的な問題も。
別のグラフで若手の採用は中小より上手くいっているのですが、指導する人がいないため、技術の継承ができていないことが推測されます。

余談ですが、自社の強みを生み出す独自資源が何かを見極め、育てるのは経営者の最重要項目の1つです。
しかし実際は、育てるどころか壊滅させてしまった、と言うことなのでしょう。
ここに、この20年、30年の大手メーカーの経営者の実力不足が如実に現れていると感じてなりません。

そんなわけで中小企業の経営者からは業界全体に対する懸念が聴こえてきます。
果たして日本のものづくりは崩壊したのでしょうか?
私は、勝手な個人的な意見としては、救う道は残されていると感じています。

技術力の高い中小製造業は、大企業を辞めた人が立ち上げた企業が多いからです。(私の感覚的な印象です)
つまり、技術者は大企業を辞めたものの、その技術力は(一部)残っています。
この火が消えないうちに、スタートアップという新たな勢いを加えながら、人材を厚くしていきたいものです。

 

IT業界も同じ道を歩んではいないか?

この話を聴きながら、同時に考えたことはIT業界についてです。
ノウハウがインターネットで共有され、新たな新化が次の進化を呼ぶIT業界。
優秀なエンジニアとそうでない凡人との生産性の差は、10倍どころではない、と言われています。

そして、大企業がものをつくれない、という意味では製造業よりも早く加速しました。
下請け・孫請けにものづくりを丸投げし、自分たちはマネジメントという名の「仕事ごっこ」を繰り返す企業が後を絶ちませんでした。
新卒でエンジニア経験もないままにプロジェクトマネージャを名乗る人が、大企業に氾濫しました。
気づけば、激しく空洞化が始まっていたのです。

ここ数年、ようやく問題に気づき、必死に「内製化」を呼びかけています。
ただ、人材不足は顕著で、新人レベルに高い報酬を払う必要があるなど、明らかに人材市場は売り手優位になっています。

私は業界として、イチから人材育成に取り組みなおすべきではないかと思います。
すぐに使える・すぐに役立つ目先の技術を教えるのではなく、数学・科学からみっちりと学ぶのです。
コンピュータがなぜ動くのか?ソフトウェアだけでなく、ハードウェアの設計にも深く関わってきます。
特に欧米と比べて、日本のITエンジニアはコンピューターサイエンスなどを大学で学んでいないことが統計でも出ています。
(欧米はIT系学科卒業が多いのに対し、日本は文系ですらITエンジニアになれてしまう)

一朝一夕では学べないことだからこそ、早く始めなければ、本当に手遅れになってしまうでしょう。

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【編集後記】
今日は予定がギュッと詰まった1日です。
テンポ良く、集中して過ごしたいです。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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