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顧客ニーズを捉えたサービス

株式会社リンクは、12年間のホスティング事業を通じた仮想化技術・運用技術を活かして、2008年にクラウド型ホスティングサービス「パワーフレックス」を開始しました。(現在はat+link [エーティーリンク] という名称に変わっているようです)

 

今回の事例も経済産業省からです。

この会社が面白いのは、クラウドサービスであるにも関わらず、手厚いサポートを売りにしていることです。

また、ネットワーク環境が悪くて海外クラウドサービスを利用しにくい離島や地域をターゲットにしているようです。

 

日本はネットワーク環境が全般的に良いので、このメルマガの読者はクラウド利用にあまり抵抗感がないかもしれません。ただ、日本の中にもネットワーク環境が良くないところは当然あります。

さらに、海外にはネットワーク環境の悪いところは多々あります。例えばアメリカでさえ、「良くこんなネットワークでクラウド使うなぁ~」と思うほど、環境の悪いところは多いです。

 

そういった地域に対して、ローカルでクラウドサービスを行うというのは、面白い発想です。

また、今までのホスティング事業で培った運用技術がありますから、ITのノウハウがない中小企業に対する手厚いサポートを提供できます。地元企業に対するプロモーションとしては、まずこのサポートを中心に行うことが考えられます。

 

中長期で見るとネットワーク環境が整ってしまうことが事業リスクです。高速なネットが利用できれば、激安の海外クラウドサービスを利用することが可能になるからです。しかし、それまでの間に手厚いサポートを提供すればするほど、その利用企業は、その手厚いサポートに慣れてしまいます。

結果として、その利用企業には、IT利用のノウハウが蓄積されにくいため、効率優先の海外クラウドサービスは、利用できなくなってしまうでしょう。

 

まとめると、

  • IT利用のノウハウがない
  • ネットワーク環境が悪くて、クラウドサービスが利用しにくい

という利用企業に対して、

  • 手厚いサポート
  • ローカル(地域)に根ざしたクラウドサービス

を提供することでビジネスを継続しています。

将来的なネットワーク環境改善という事業リスクに対しては、手厚いサポートで顧客のサービスに対する期待値を上げることで対抗していくことになります。

 

クラウドというと価格勝負という捉え方が強いと思います。

そんな競争に巻き込まれないために、このように顧客のニーズや困り事を捉えた戦略は、あなたの企業でもとれるのではないでしょうか?

感情的になりそうなときには原則を

エンジニアを工数と見る会社は崩壊していく

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