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エンジニアを工数と見る会社は崩壊していく

おはようございます。渋屋です。

IT業界に長年居て、いくつか納得できない文化があります。
その最たる例が、「工数見積」です。

 

工数見積は自分都合

ある仕事を依頼して、A社は1週間で納品できます。B社は1ヶ月です。
できあがるシステムはほぼ同じです。
このとき、A社とB社のどちらを選びますか?
また、どちらの会社のサービスが価値が高いですか?

迷いなくA社を選択すると思います。
にも関わらず、工数見積を行うとB社の方が高い金額になってしまいます。
これって非常に矛盾していると感じませんか?

このように工数見積は顧客にとっての価値と価格が比例しないシステムになっています。
今まで以上にスピードが要求される時代。
クラウドの普及に見られるように、システムを短時間で準備することは、より価値が高まっているように思います。

にも関わらず、工数積算は同じモノを作るのであれば、時間を掛けただけ総コスト(価格)が高まっていく仕組みです。
顧客の価値に合っておらず、システムインテグレータの自分都合と言える仕組みと言えるでしょう。(それによってユーザ側企業も、救われていた部分があることも否めません。余剰工数部分に、追加要件を押し込めましたから。)

 

エンジニアのプライドと工夫を無くす

さらに工数見積には弊害があります。
エンジニアがプライド・工夫を無くしてしまうことです。

本来、エンジニアは工夫好きです。
同じ作業を繰り返すのを、プログラムを組むことで回避したりして、生産性を上げることを喜びとしています。
私の知っている生粋のエンジニア達は、面倒くさがりな人が多いと感じています。
面倒なので、プログラム・システムにやらせてしまう工夫をするのです。

しかし、時間を掛けた方がお金を多く頂けるとしたら?
それらの工夫は時間短縮につながってしまい、会社の利益を生むことができません。
プログラムを組んで華麗に生産性を上げることをやめ、手作業をひたすら繰り返すのです。

その頃には、エンジニアとして工夫したい・生産性を上げたい・問題解決したいという欲が失われていきます。
結果的にエンジニアとしてのプライドを失っていくのです。

 

エンジニアは工数ではない

しかしながら、工数を元に見積をしている会社は、まだまだ多く見られます。
エンジニアの時間単価を切り売りするようなやり方です。
私の想像ですが、このような商売を続けてきたからこそ、「IT土方」と呼ばれるようになったのでしょう。

エンジニアを売り物の工数として見ているうちは、ビジネスモデルの変革もできないでしょうし、それによるイノベーションも起こせないでしょう。

そろそろ視点を変える必要がありますが、それは現場ではなく、経営者が指揮を取って行う必要があるでしょう。

IT業界が活況に沸いているのも、せいぜいあと数年です。
今のうちにしっかりと取り組んでおきたいですね。

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【編集後記】

今日、先週取ったMRIの結果が出ます。
回復に向け、原因が分かると良いのですが。。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!

顧客ニーズを捉えたサービス

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