IT戦略最前線

日本で出来ていて、アジアでできていないことを探せば・・・

先週、ある本に出会って、衝撃を受けました。
ビジネスだけでなく、「生き方」から再考させられる良い本です。

日本とアジア諸国との差を利用すれば、ビジネスができることは、今まで、知っていたハズでした。
ただ、実際には全くアンテナが立ってなく、アタマが働いていませんでした。

 

アジアの国々は、今、まさに成長曲線に乗っているところです。
国によって、多少のズレはありますが、既に成熟しきった日本社会と比較すれば、その違いは明らかです。

ある国は、国民一人当たりGDPなどを見る限り、1960年代・70年代の日本のようです。
モノは作るほどに売れて行きます。

 

この勢いはしばらく続くと予想されています。

とするならば、もう既に日本で出来ていることだけれども、アジアでまだ出来ていないことを発見すれば、それはビジネスになる可能性が高くなります。

1つ例を挙げてみます。
オフィスビルも、コンドミニアムも、立て続けている状況です。

そこで私は疑問に思います。

各オフィスや、オフィスビルやコンドミニアムの共通設備としてのLAN(ローカルエリアネットワーク)は、果たしてしっかりと整備されているのだろうか?と。

日本のそれは、既にしっかりと整備されています。
だからこそ、日本は世界最高のネットワーク品質を保っているのです。
その一方で、自信を持って言えることがあります。

アジアにおいては、日本の職人が工事するような綺麗な仕上がりはされてないだろう、と。
(日本の中で、仕事にプライドを持っている職人の仕事は、本当に仕上がりが美しいのです。)

NTTなどのキャリアネットワークであろうとも、オフィスLANであろうとも、その信号はケーブルの中を通過するのです。
したがって、ケーブル敷設や仕上がりは、ネットワーク品質に直接、影響するのです。

 

ビルが次々と建てられているということは、このような工事業者のリソースが不足していることを示しています。
品質の高い工事をする業者は、ほぼ間違いなく既に手一杯になっています。

であるならば、高い工事品質を保つ業者がアジアに進出したら?免許など、越えなければならないハードルはあるでしょう。

しかし、空室率が上がり続ける日本オフィスの仕事を待っているだけでは何も生まれません。

 

LAN工事は1つの例に過ぎません。
自社の専門領域で、日本とアジアを比較してみたら。

「タイムマシン経営」が成り立つヒントが必ず見つかることと思います。

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