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お金の話と、中身の話を同時並行で行う

先日、ある経営者から聴いた話です。

社長:「では、どうすれば良いのでしょうか?」
税理士:「売上を5割増やす必要がありますね」
社長:「具体的にはどうすれば?」
税理士:「それは事業側の問題なんで・・」

 

お金の話しかできなくて良いのか?

こんな税理士、本当に居るのか?と思います。
話が脚色されている面はあるのでしょうが、火のないところに煙は立ちません。
こんなやり取りがあったことは、確かなようです。

上記の税理士には、色々と問題があります。
利益を増やすのに、売上を伸ばすことしか指摘していない点。
そして何よりも、その方法について一切触れておらず、「事業側の問題」と突き放している点です。

この「事業側」、ときには「経営側」という言葉も使われるようですが、

  • 自分たち(税理士)は過去の数字を分析する側
  • 未来のことは事業側、経営側で考えて下さいね

というスタンスの人が一定数、居るようなのです。
私が直接面識のある税理士の方々は、そんなこと言わないと思うのですが・・

 

売上を伸ばすことに全力のマーケティング・コンサルタント

一方で、マーケティング・コンサルタントの話も聴いたことがあります。

「もっと売上を伸ばしたい」という社長からのリクエストを受け、
このマーケコンサルは、あの手この手を使って、新規顧客を獲得、既存顧客を復活させていきました。
結果、売上は目標金額を上回ったそうです。

これだけ聴くとめでたしめでたしなのですが・・
実際には売上が増えた分、スタッフの業務量が爆発的に増えてしまい、業務がまわらなくなったそうです。
それは「嬉しい悲鳴」の限界を超えて、スタッフの労働環境を著しく悪化させました。

マーケコンサルとしては、素晴らしい仕事をしたのかもしれません。
しかし、もう少しだけ経営者の視点に立てれば、このような悲劇は免れたようにも思います。

 

お金の話と、中身の話をセットでする

この両者に欠けているのは、全体視点(経営者的視点)です。
経営者の立場に立てば、お金だけの話も、売上を伸ばすことも、経営の一部に過ぎません。

会計上の数字が動く背景には、どのような日常の動きがあるのか?
今後の数字を理想形に近づけるには、具体的に何をすれば良いのか?

税理士の例で言えば、そのような視点を持つことが欠かせません。
もちろん、その会社の事業に関わること、全てには精通できないでしょう。
しかし、それでも売上を「5割伸ばす」だけを投げつけるのではなく、
そのために伸ばすのは、客数なのか、単価なのか、購買頻度なのか、というような切り口は与えられるはずです。

一方のマーケコンサルの例で言えば、最初に売上を伸ばしたいという要望の背景をヒアリングできれば、状況は変わったかもしれません。
業務をまわすことは専門外でしょう。
ただ、「売上が伸びたらスタッフの業務量が増しますが大丈夫ですか?」と言えるだけで、社長からの信頼は変わってくるでしょう。

お金の話と、業務の話は、ついつい切り離されてしまいがちだと感じています。
実際には、両者は密接に関係しているはず。
何かをするなら、お金の話と中身の話を同時に行いたいものです。

お金だけにも、中身だけにもしない。
常に全体的な視点を持つようにする。
ついついビジョンとか気持ちとか、定性的な話に偏りがちな自分への自戒を込めて、記事にしてみました。

 

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【編集後記】
今日は大田原マラソンです。
雨が止んでくれると良いのですが・・

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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