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天地無用(目的と手段)

こんにちは、duckです。

以前から、自分も含めて多くの人がハマっている罠があります。

目的と手段を履き違える

というモノです。

例えば、大人数で作業を行うとき、品質を安定させるために作業手順の標準化を行ったとします。
すると、いつの間にか標準化された手順を遵守することが目的になっています。

この例では本来、

品質の安定(=最低品質の確保)が目的
標準化された作業手順に従うことは手段

となります。

私の知る限り、このようなケースでは、標準化を行った人にしか目的が浸透していないことが多いと感じます
つまり、標準化された後の結果だけを知らされた人は、本来の目的を共有できていないため、作業手順に従うことが目的になってしまうのです。

目的をしっかりと理解していれば、品質を向上させるための標準手順の変更は歓迎されることになります。
しかし、標準手順を遵守することが目的になっている人にとっては、素直に変更を受け入れることが出来ません。

『公式に手順書を変えないと、そんな変更認められないよ』

みたいなことを言う人が、正にその状態です。
こんな人がマネージャになっていたりすると組織が硬直化します
このご時勢、変化出来ない組織は消滅することを意味すると思うのですが

もうすぐ4月。
大きな会社では、組織変更も大きく発生することでしょう。
業務の引き継ぎも多数発生すると思います。

業務を人に渡すとき、あるいは人から引き受けるとき、何が手段で、何が目的なのかを正しく認識したいですね。

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