3度目となる五島長崎国際トライアスロン(バラモンキング)に参加してきました。
「ロングディスタンスのレースには必ず何かが起こる」とか言われていますが、確かに何かが起きました。
おかげで苦しみ抜くレースになったのですが、順を追ってお伝えします。
一緒に参加したチームのメンバーはこちら。
レース準備は順調に見えた
午前3時過ぎ、同じ部屋全員の目覚まし(スマホ)が鳴る。
いよいよこの時が来た。
朝食を食べたり、着替えたりしつつ、4:30過ぎには選手を富江港に運ぶバスに搭乗。
5時過ぎにはスイムスタート地点である富江港に到着。
レース会場には、子どもたちが書いてくれた応援が並んでいて、島全体を挙げて私たちを応援してくれているのが分かる。
この温かい雰囲気が、五島に何度も脚を運ばせる。
天気は予報よりも早く回復している様子。
午前9時頃まで降り続ける予報だったが、バイクのセッティングをしていると自然に止んできた。
元帥以外、素人集団だったチーム「ポセイ丼」は、何戦ものレースを乗り越えて、経験を積んでいる。
バイクセッティングは早々に終了し、トイレ・ストレッチなどを済ませつつ歓談する。
「こんなに時間に余裕があるのは、初めてですね〜」
過去2回は慌ただしく準備をして、ギリギリにスイムのウォーミングアップに入ったのが不思議なほど。
この時点で大きなミスを犯していたことに、私はまだ気づいていない。
スイムスタート前、チームで円陣を組む。
3度目の正直を狙うザックを筆頭に、もちろん全員がそれぞれの完走を誓う。
私は13時間を切ることを目標に練習してきた。
ただ、レース本番になったら、大事なのはタイムよりも自分の身体との対話。
自分にとって高い巡航速度を長時間キープできるところを狙っていく。
スイムスタート、いつもと違う海
海に入ると、思ったより水が冷たい。
水温20℃とのことだったが、気温も同じ程度。
前日夜からの雨で、全体がひんやりしている様子。
そのためかスタート10分前になっても選手の多くが陸で待機していた。
バラモンキングは海に浮かんだ状態から始めるフローティングスタート。
さすがに10分を切ると覚悟を決めた選手たちがスタート地点に向かう。
私は前から3列目くらいをキープした。
バラモンの海コースは湾内にあるため、ほとんど波や潮の流れがない。
「まるでプールのようだ」と表現されることも。
ただ、この日の海は違った。
スタート地点で待っているだけで、選手全体が右から左に流されていく。
各選手が自分なりのポジションからのスタートを狙っているのだが、気づくと流れている。
その流れに気を取られているうちに、突然スタートの合図が。
私は慌ててガーミンのスタートボタンを押し、気合を入れ直して海に突っ込んだ。
スイムコース
波があるがマイペースで突き進む
バラモンキング(ロング)に参加する選手たちは、全体のレベルが高い。
スタンダードディスタンスのレースに比べると、明らかにレベルが異なる。
私はスタンダードでは平均的なレベルになるが、バラモンではいつも最低クラスになる。
そんなツワモノたちが周りにいるのと、穏やかな海も手伝って、大した水中バトルにはならない。
今回も1度か2度、隣にいた選手に殴られたくらいで、過去3回では最もトラブルがなかった。
脚を掴まれて攣ること(2015年)もなかったし、ゴーグルが取られること(2016年)もなかった。
ただ、スタート前に感じた海の違いは確かだった。
2番ブイを右に曲がって3番ブイに向かうと、突然、大きめの波を感じた。
去年は見えたはずの海の底も見えない。おそらく水が濁っている。
昨晩の雨と風で、明らかに海が変わっていた。
スタート前にバイク置き場からしか海を見ていなかったので、沖の方の変化に気づかなかったのだ。
当たり前だが、自然を舐めてはいけなかった。
スイムが苦手なザックは大丈夫だろうか?
とにかく乗り越えて欲しいと願う。
確かに波はあるが、このくらいの海なら経験済みだ。大丈夫。
タイムは落ちるかもしれないが、自分がやるべきことは変わらない。
今年はスイムのレッスンを受けてきた。
呼吸のときに腰が落ちてしまわないように。
そして、遠くの水をキャッチするように。
波や選手にぶつかるときにはキックを大きめに、
逆に静かなときにはキックはリズムを取るだけ。
3.8kmは確かに長いが無茶な距離ではない。
1周目、1.8kmが終わったときは34分台。
悪くない。波があることを考えれば、むしろ上出来。
2周目は2kmある。
最後のブイをまわったとき、Bタイプのスタート合図が聴こえてきた。
スタート地点に目をやると、集団が一斉にスタートしている。
Bタイプのスタートは8:10。
Aタイプは7:00スタートだったので、ここまでで1:10経過。
悪くない。急ぐ必要もない。
最後は無理しないように、身体に無理な負担をかけないように。
スイムアップして陸に上がった瞬間、急な負荷で脚を攣ることもあるので、慌てず慎重に。
だいたい1:12〜1:13くらいだった。
去年と比べて疲労も少ない。うん、順調。
無駄に慌てず、しっかりとシャワーを浴びる。
ロングの旅はまだ始まったばかり。
フレッシュな心で、最も難関なバイクを乗り越えるんだ。
一番練習してきたバイクで、バラモンキングを楽しみたい。
自分のバイクバックを手に取り、更衣室に向かった。
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【編集後記】
身体は重いものの、思ったよりダメージはありません。
ただ、今回のレースで故障した膝が、まだ治りません。。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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