IT・システム関連

ボイス(声)インターフェース時代がやってくる

昨日の記事では、デバイスと私たちの身体の距離が、歴史とともにどう変わってきたのか?を見てみました。

https://biz-it-base.com/?p=8243

デバイスはどんどん私たちに近づいてきており、身体に入ってくる流れです。

今日は、私たちがどうやってコンピュータを操作してきたか?の歴史を振り返ってみて、
これからのデバイス・インターフェースがどうなっていくのか?を見てみます。

 

インターフェースの歴史

私たちがコンピュータを使うとき、何らかの形でコンピュータに指示を出したり、データを入力したりしていたか。
その歴史を振り返ってみます。

古くはパンチカードと言うものがありました。
厚手の紙に穴を開け、その穴の位置や有無からコンピュータにデータを認識させていました。

現代でコンピュータを使っている人の多くはパンチカードのことは知らないでしょう。
一定年齢以上の方にとっては「懐かしい代物」かもしれませんが・・
なお、一部では今も使われており、パンチカードが完全になくなったわけではないようです。

パンチカード以降に登場したインターフェースは、今も一般的に利用されています。
まずはキーボードです。

その次にマウスが登場しました。
マイクロソフトのMS-DOSなどがメインの時代から、Windowsの時代に変わった頃です。
コマンドを打たなくともコンピュータが使えるようになりました。
それによって、コンピュータを使うのが専門家だけでなく、オフィスで一般に働く事務職にも広がっていったのです。

そしてタッチパネルの登場。
スマホやタブレットが一番接するところでしょうか。
パネルの価格が同時期に下がったこともあり、世の中の様々なところにタッチパネルが広がっていきました。
タッチパネルを筆頭に、物理的(ハードウェア)なボタンが減り、ソフトウェアで制御できるモノが増えた時代です。
それまではオフィスで働く人が中心に使っていたコンピュータが、オフィスの外、子ども、高齢者など、より世の中に広がっていきました。

 

ボイス時代がやってくる

とは言え、インターフェースの進化は止まったわけではありません。
スマホのタッチパネルでも、文字入力は面倒くさいですし、それが理由でスマホを持たない高齢者もいます。

大量に文字入力するなら、現在はキーボードが最適なインターフェースです。
(このブログもキーボードで書いています)
図を書くなら、マウスが最強なのではないでしょうか。
(研修などで大量のPowerPoint資料を作るときは、必ずマウスの使えるパソコンで作業します)

つまり現時点では、ケースによって最適なインターフェースは様々ですし、
世の中の広い人々が使えるほど、インターフェースは成熟していないとも言えます。

そんな中、期待されているのが「ボイス・インターフェース」です。
ブラインドタッチやショートカットキーを覚える必要がありませんし、スマホでのフリック入力も不要です。
声さえだせればコンピュータに指示を出せるので、今まで以上に「誰でも使える」ようになるでしょう。

実際、AmazonはAmazon Echo、GoogleはGoogle Homeという音声アシスタントデバイスを販売しています。
まだまだ(特に日本では)黎明期ですが、その勢いは凄まじく、あっと言う間に市場に広がっていくのではないでしょうか。

 

ボイスインターフェースだからできること

ボイスインターフェースには様々な期待が寄せられていますが、
私の個人的な意見としては声だからこそできることがあると思っています。

手・指を使ってコンピュータを操作していた時代と、
声を使うのとで最も異なるのは、コンピュータが操作する人の「感情が分かる」ことです。

傾聴の達人とか、声を仕事にしている人から見ると、
声には、人の深層心理レベルまで含めた情報が乗っているそうです。
こういう達人や専門家が明確に理解できるということは、人工知能などで分析できるということ。

朝起きたときの最初の一声で、今日は調子が良いのか悪いのかが分かるでしょう。

それに、以前もご紹介したこの4色で表される感情は、それぞれ呼吸の状態が変わります。
ですから、人が明確な指示を出さなくとも、ため息や呼吸、独り言や鼻歌などで、
その人の感情状態を、音声アシスタントデバイスは自ら学んでいくようになるでしょう。

声から病気が分かるとも言います。
詳細は存じ上げませんが、音声病態分析学という分野があるそうです。
毎日やり取りをする音声アシスタントが、病気を発見する日も来るように思います。

今までコンピュータは「冷たい」という印象が拭えませんでした。
ロジックを搭載したものだから仕方ないのですが、このような左脳的役割だけでなく、感情を認識できるようになる。
昨日の記事にも書きましたが、コンピュータが「優しさ」を持つ時代が近づいてきていると感じています。

ますます人間とコンピュータが近づく時代。
私は楽しみにしています。

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【編集後記】
昨日まで雨が続いたので土日と火曜日の3日間で
7,000メートル以上泳ぎました。
昨日はいい泳ぎができました。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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