独立をした直後、私はミスを犯しました。
自分が望む働き方とサービスメニューの間に
乖離があったのです。
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例えば、終日かけて提供するコンサルティング。
今は新規募集をするのをやめています。
理由は色々とあるのですが、
2つだけ挙げますと、
1つは私の問題です。
1日も集中力が続かないのです。
午前中は良くても、昼過ぎにはダレてくる。
パフォーマンスが落ちているのが分かってしまうのです。
もう1つは仕事の内容。
1日も顧客のオフィスに居ると、
どうしても、「これ手伝ってもらえません?」的な
代行業務が発生してしまいます。
ひとりで仕事をする者にとって、
代行業務は生産性の足を引っ張るものだと感じています。
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これらの問題を避けるため、
今はコンサルティングは1回当たり2時間にしました。
資料は提供しません。
経営の主体者は社長です。
私はそれを応援する立場です。
ということを最初に伝えるようにしています。
これによって社長が
「コンサルタントが答えを提供してくれる」
と考えないようにしています。
最終的に決めて、経営をして、成果を出すのは
社長ですから。
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丁寧な資料を作り、お渡しすることを
私のサービスメニューから外したのです。
中小企業診断士試験後の実務補習では、
中小企業庁が提供するガッツリ様式の資料を
作るよう、指導されます。
しかし、毎度あんな資料を作っていたら、
ひとりで仕事をするコンサルは一瞬でつぶれますし、
それ以前に顧客が読んでくれないでしょう。
ボリュームが多すぎます。
顧客が最も成果を出す方法。
同時に自分のパフォーマンスが最大化される方法。
それを模索するうちに、今のスタイルになってきました。
実現できているのは、メニューをその都度、
換えてきたからです。
このように、商品構成は働き方そのものに、
大きな影響を与えるものです。